コメディ・ライト小説(新)

Re: ☆✳︎魔法学園✳︎☆ ( No.3 )
日時: 2020/09/04 16:54
名前: 鈴音 (ID: 0LEStScZ)


【2話 奇跡の出会い】



魔法学園の制服を着た女性がそう言った瞬間、派手な演出が実行された。
どうやら魔法でやっているらしい。

「今日は我が親愛なる魔法学園に新しき人々がやって参りました!心を込めて歓迎しましょう!」

その後、食事やらをしたりした。入学式というよりも歓迎会の様な入学式が始まったのだった。
私は食事スペースに飾られた食事の中で蜂蜜を使った甘い菓子を取ろうとした。
その瞬間、手が重なった。

「あ。」
「あ。」

手が重なったまま、互いの顔を見つめ合ってしまった。
ふと、こんな事に気付いた。

「え?もしかして、紫音しおんちゃん!?」
「え?僕の名前を知ってる?もしかして、滴紅ちゃん!?」

目をぱっちりと開いてそう言った。
華月かづき 紫音しおん。近所に住んでいた友達である。
まさか、能力者で招待されていたとは…

「やっぱり!紫音ちゃんだ!」
「いや〜こんな所で会えるなんて僕達ラッキー。」
「あ、それよりも、紫音ちゃんも能力者なの?」

私がそう言うと、斜め下を向きながら少し暗い顔でこう言った。

「能力者?なのかな。多分。僕は招待状で言われただけで何も分からないんだ。」
「あ、それ!私も同じ!」
「え?あ、そ、そうなの!?良かった〜!僕本当は能力なんて無いんじゃないかなーって思ってたから。」

その後、菓子を半分に分け、久しぶりに会ったのでそれまでの日常の話を話していた。
それから時が経ち、夕暮れになった時にステージにあるマイクから再び声が響いた。

「新入生の皆様!そろそろお時間となります!説明や荷物の整理が整った後なら、深夜1時まで来て頂ける事が可能になっていますので来たい方は是非ご来場下さい!」

「それでは、寮の方に行かせて頂きます。」

案内をしてくれた女性が言った。
そういえば、まだ荷物の整理さえもしていなかった。
慌てて荷物を持ち、入学者全員が付いて行った。

「中央魔法学園の裏門から出て、少し森を抜けますと寮となっています。着きました。こちらが寮です。手前が男子寮、奥が女子寮となっています。寮の部屋は2人一部屋となっています。」

少し歩いて女子寮に着いた。
寮の1階にどの部屋か誰とかが記されていた。
紫音ちゃんと一緒だ。
緊張せずに済むなと思った。

「一緒だね。奇跡と言っていいんじゃ無い?」
「うん。そうだね!」