コメディ・ライト小説(新)

Re: ☆✳︎魔法学園✳︎☆ ( No.6 )
日時: 2020/09/20 14:00
名前: 鈴音 (ID: 0LEStScZ)


【4話 初めての魔法】


「え〜能力確認したと思うので、魔法の基礎について教えまーす。」

ここからが本番。能力が使えなくても魔法が強ければって奴だね!
どうしよっかな?派手な炎魔法?爽やかな風魔法?皆を導く光魔法?
うーん。悩むなぁ。

「まず、魔法を発動する為には魔力が必要です。単純に魔力を込めて詠唱すると、無属性となり無魔法となります。なので、魔力に属性を付与する事でその属性の魔法が使えます。」

月影先生は「こんな感じでー」と言って、無属性の魔力の塊に力を入れて、黒く禍々しい色に変えた。闇属性だ。

「とりあえず、魔法はイメージが大切です。魔法の基礎とイメージさえ出来ればどの様な魔法も出来るって言われてます。」

イメージ。ふーん。じゃあ、もうイメージさえやれば魔法が使えるっ!
私の相性属性はどれだろう!?

「今から魔法練習場へ行きます。付いて来て下さい。」

私達はスタスタと歩き、練習場へと向かった。
とても広い。魔法障壁?魔法で傷付かない事が一目で分かった。

「さぁ、魔法が人に当たらない様にちゃんと広がって練習して下さい。」
「じゃあ、これにしよう!『炎よ。我が力に応えよ!ファイヤーボール!』」

普通サイズのファイヤーボールが出た。壁にぶつかった。何故か炎が少し跳ね返った。

「えーーー!?ちょっ!えーと、『水よ。我が力に応えよ!アクアボール!』」

ファイヤーボールとアクアボールがぶつかり何もなくなった。
少し休憩していると、紫音ちゃんがやって来た。

「滴紅ちゃん!どう?魔法は?」
「んー。普通。かな?さっきボール系魔法を撃ったんだけどあんまり大きくなかったし。」
「そっかぁ。僕はね、さっき相性が良い属性見つけて来たんだ。風属性だったよ。」

紫音ちゃん。風属性かぁ。
私は脳内に疾風を纏い魔法を放つ紫音が浮かんだ。

「私もちょっと先生に属性検査してくる。ちょっと待ってね!」

先生の元に駆けつけた。最初の方に殺到したせいか、あまり人が居なくてスムーズに出来た。

「うーん。夜霧さんの属性は、光、闇。良いですねー。対する属性を持つと、弱点を突かれにくい。って言いますしー。」

先生はそう言った。私は紫音ちゃんにその事を言ったら、「よかったね!」と返された。
私と紫音ちゃんはゆっくり休憩した。

休憩していたら、伊月さんと長山さんがやって来た。

「よう!魔法大丈夫だったかぁ?俺は余裕だったぜ!炎の適性があるってよ!」
「伊月さんは炎属性なんですね!凄いですねぇー!」
「こんにちは。僕は水と氷でした。そういえば、能力は大丈夫なんですか?」

いきなり能力の事を聞かれた。そういえば、紙取ってないから能力元から分かってるのかな?

「僕は「夢幻」。夢と幻を操るだけ。属性は風。」
「私は「結界」でした。属性は先程光と闇と判別して貰いました。」
「結界。ですか。興味深いです。僕は「知識」です。知識を覚えるだけ。ですが。」
「凄いじゃないですか!?知識を与える。って!覚えた知識で人を助ける。的な!?」
「それを言ってしまえばそちらもですよ。結界で絶対に壊れないのとか作ったり、結界を階段状に並べてその上を歩く。とか。」

一瞬固まってしまった。
そんな使い方があったんだ。

「す、凄いです!やはり知識の力は凄いです!」

その一方で伊月と紫音は。

「はぁ。本当。滴紅は鈍感だなぁ。普通気付くでしょ。」
「響夜に能力を使う動きは無いから、完全にお前の言う通り鈍感だな。」