宇宙うちゅう宛あての茶封筒ちゃぶうとうどうか、送れますように―――出発した時から握りしめていた封筒は、汗でしっとりしてしまっていた。届くかは僕にもわからない。住所が変わっているかも知れない。届いたとしても僕なんか忘れていて捨ててしまうかも。そんな嫌な想像ばかりしてしまった。何とか「茶封筒」を投函し、早く帰ろうと急ぎ足で歩いていった。