コメディ・ライト小説(新)

Re: この風船が割れる前に、一つ。 ( No.4 )
日時: 2020/11/30 17:06
名前: 黒狐 (ID: 2fSLq59j)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「え…あ…本当?」
私は珍しくおろおろしている舞華ちゃんにそう尋ねる。
「うん。逆に嘘ついてどうする?」
確かにそうだね、と軽く会話をした後も私は凄く驚いていた。
「え?まぁだ舞妓ちゃん驚いてるの?」
あははと舞華ちゃんは笑ってそう言うけど、私にとってこれはそんな笑いごとじゃ無い。

「あっら~!舞妓のお友達?ほら、入って入って!ほうら、舞妓もスリッパ出して!」
私が恐れてるのは他でも無い。私のお母さん、芽実めぐみは私とも、舞華ちゃんとも違う、現代語で言うパリピさん。だからこういつもいつも騒ぐ。
「いえいえ、そんなお構いなく」
流石の舞華ちゃんも戸惑っている。当たり前だ。
「ちょ、お母さん!お茶は私の部屋で出すから。あんまり構わなくって良いよ」
私がそう言うとお母さんは時計を見てこう言った。
「ねぇぇ!!もう3時じゃないの!!もう、神野じんのさんとのお茶会…!!」
家のお母さんは騒がしい。
因みに、神野さんと言うのはお母さんの友達で愛乃あいのちゃんのお母さん。愛乃ちゃんは、クラスが離れちゃったけど、一応同じ中学。まぁ、ママ友って奴かな。
「じゃあお言葉に甘えてね!舞華!!」
これも家の母の癖。私の友達を呼び捨てにする。
と言うかお言葉に甘えてねって何だ?