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コメディ・ライト小説(新)
- Re: 転生令嬢は平穏に過ごしたい ( No.2 )
- 日時: 2021/11/21 00:32
- 名前: 鹿蜜柑 (ID: 4ib6ORSN)
この状況で言う赤ちゃんは、ほぼほぼ私だと思う
赤ちゃんでは無いという可能性もないことは無いが…
ちょっと…ね?うん。わたしは断じて幽霊になったわけでは無いはずだ。
えっ?そうだよな?ちょっと怖くなってきた。
いや、大丈夫なはずだ。
だって、ちゃんと触れられたら感覚あるし、
声を出したら、赤ちゃんの泣き声がする。
目こそ見えないが、赤ちゃんは生まれたては目が開かないって聞いた事もある。
大丈夫。落ち着け私。
でも、本当に赤ちゃんだったとしても、私、死んだんだな。
あっちの世界に未練なんて無いけど、それでもやっぱり寂しい
この世界に、たった一人置いていかれたようだ。
「ね〜見て、自分の子ってこんなに可愛いのね?
これまでもお姉様の子供も見てきたはずなのに、
やっぱり自分の子は特別で、世界一可愛い」
「うん。とても可愛い。
この子を産んでくれてありがとうソフィア」
「いいえ、今まで支えてくれてありがとうヴィン。
これからもよろしくね?
あっ、いけないこの子にお礼を言わなきゃ。」
「そうだね」
「「産まれてきてくれて、ありがとう」」
なんなんだこの人たち、私なんかが産まれてきて、良かったのか?
こんな、幸せそうな家庭に、私が生まれてきて本当に良かったのだろうか。
私に幸せになる権利なんてあるのか?
ーーーー次の人生は幸せに生きなさいーーーー
今のは…?
幻聴かもしれない、でも、確かに私はこの言葉に動かされた
今回の人生、夢に見ていた幸せで、平穏な人生を送ってやるっっっっ!!!!!
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