コメディ・ライト小説(新)

Re: 転生令嬢は平穏に過ごしたい ( No.3 )
日時: 2021/04/27 16:14
名前: 鹿蜜柑 (ID: 37dL3AlA)

私はリリアと名付けられて何事も無く育って3年が経った。
言葉も幾らかは滑らかに喋れるようになったし、
文字も読めるようになった。
言葉は最初から聞き取れたけど
文字はそういかなかったようで頑張って覚えた。

3年といっても大体、寝て食べてまた寝るって言う生活をしてたから
とても短いように感じた。
不思議な事にお腹が空いてご飯を食べ終わったらすぐ眠くなる
大体ずっと眠い。

そして、今日は私の3歳の誕生日パーティーがある。
私が生まれた家庭は他の家庭に比べて裕福な方らしく
使用人を雇っている。
なので今日は使用人の皆も含めてお祝いをする。
結構大きな誕生日パーティーだ。

「お嬢様起きましたか?後はお嬢様の準備だけですよ?
 起きて下さーい」

眠って、ぐうたらしてたらもうそんな時間らしい。
でも、いつの間に入って来たんだろう。気付かなかった。
それにしても、

「うん。起きた。起きたから、フライパンをお玉で叩かないで」
「はい。でもフライパンをお玉で叩くのは一生に一度やってみたい
 定番でしたので」

この子はベル。私付きの侍女で16歳。
ちょっとおかしな行動をとったりする天然ちゃんだけど
結構ハイスペックなのだ。
だから、少々天然でも私を任されている。

「ベル、それ調理室から盗んできたでしょ。料理長に怒られるよ?」
「うへぇ、それは嫌ですね。ちょっとこっそり返して来ます。
 少し待っててください。」

これでバレないのがすごい。本当にこっそり返せるし、すぐ帰ってくる。
十秒位で。ここから調理室遠いんだけどな。

「ふう。これで大丈夫。さてお嬢様、私に任せて下さい。
 私にかかれば絶世の美幼女を超絶世の美幼女に変身ですから!」
「うん任せるよ」

ベル、ベルはちゃんと誰にもバレずにフライパンとお玉を返したと思うけど
料理長は些細な調理器具の変化に気付くだろうから、
きっとバレるよ。
そして悲しい事に、ベルは色々今までやらかして来たから特定される。

ベル、頑張れ