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コメディ・ライト小説(新)
- Re: __今、染まってしまえば、本当に成れそうで【改訂版】 ( No.11 )
- 日時: 2020/12/05 17:30
- 名前: 真朱 (ID: YAHQda9A)
#10 「メモだけだった」
今日はメインイベントはクラス発表だけだった。だがその後、各生徒教室に入るというものがあった。だが…教室に入ったものの、教室においてあったアンケート用紙に記入しただけだった。
その後、私は陽和と共に自宅に帰ろうと思ったが残念ながら中学時代通っていた予備校へ挨拶_____と。予定があるらしい。少し残念だが、今日は1人で帰ることにした。
高校生ではあるけれど、独りで帰るなんて少し寂しい。それだからか、私はいつもより小走りで自宅へ足を早めた。
本当なら放課後、高校近くの“稔通り”に身を寄せるというスケジュール稔通りと言うのは、数々の店が集まるもので、言わば『繁華街』のようなものだ。だが独りで行くのもアレであるから、通りではなく自宅側に方向転換せざるを得なかった。私は少し息を吐き、通り側を見てみると、案の定賑わいを見せていた。その光景からまは、少し羨ましさを感じる。
「ただいま_____。」
「お帰りなさいませ。」
玄関で靴を脱いでも、使用人の声の他に何も聞こえない。…紅新がいるはずなのだが。少し疑わしさを感じた足取りで、リビングに向かうと_____蛻の殻だった。
紅虹が気に入っているソファにも、いつもアイスクリームを漁っているキッチン付近にも、人気ひとけは全くしなかった。
「あれ、紅虹はどこへ行ったんですか?」
「さあ…分かりませんが、帰宅するなりすぐお外へお出かけになりました。」
「ああ…そうですか…。」
__________…使用人も分からないのか…。
要件も伝えないで外に出るなんて、珍しい。紅虹はいつも要件を伝えてから外へ出るのに…。
「あれ…紙…?」
辺りを見回していると、偶然紙を見つけた。
『ちょっと友達と遊んでくる 紅虹』
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