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コメディ・ライト小説(新)
- Re: タテコモリ ( No.12 )
- 日時: 2020/12/02 21:05
- 名前: 烏 (ID: OYJCn7rx)
終点、終点、コボレ町前ー
漢さんは顔を赤らめると、私が先にバスから降りるように
動作で示してくれた。
バスを降りると、コボレ町街道という看板があった。
この先、コボレ広場。そう書いてあったので
まっすぐ進んで行くと、キレイな広場に出た。
十数人の人が広場にいる。
ベンチに座っている人、街灯にもたれかかっている人、様々だ。
中には、「タテコモリをプレイできるんだー」と言って
騒いでいる人もいた。
漢さんは、「頭が痛くなった。少し休む。」と言って
ベンチに座りこんでしまった。
キョロキョロしていると、見覚えのある顔が目に入った。
錫歌!!なんで錫歌がここに……
「錫歌……」弱々しい声で錫歌を呼ぶ。
錫歌はニヤッと笑っていった。
「私もタテコモリをプレイすることになったの。」
その時、キレイなスーツを着こなした男の人がやって来た。
「ただいまより、ゲーム《タテコモリ》のルール説明を
開始させて頂きます。」
とうとうタテコモリをプレイするんだ!
心臓がドクンと音をたてた。
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