コメディ・ライト小説(新)

Re: タテコモリ ( No.3 )
日時: 2020/11/30 20:55
名前: 烏 (ID: OYJCn7rx)

なんだろう?久しぶりに興味を持てるものができた。
藍色のスリッパを脱ぎ散らかし、朱色のコップにキノコスープを注ぐ。
なんだろう?友達からの手紙?違うな。
友達とはラインで繋がってるからわざわざ送ってこない。
学校からのお知らせ?違うな。
宛名が伊藤凪様のはずない。
もしかしてアイツからの嫌がらせ?違うな。
アイツだったら伊藤バカ野郎様えって送るだろう。

キノコスープは思ったより冷たかった。
真っ黒の電子レンジにキノコスープの入ったコップを入れる。
20秒ぐらいあっためようかな!
20秒の間に素早く封筒の封を開ける。
拝啓やら敬具やら書いてある。ふむふむ。

ちぃーン

20秒たった。このゲームは私の負け。
キノコスープを混ぜながら手紙の中身を読んでいく。



えっ!頭がパニクる。まさか私が当たるなんて!
なんとなんと、この私がゲーム、“タテコモリ”に参加できるんだよ?
倍率がすごいんだよ!4万人中40人!
これはきっと運命。明後日、ライトニンググループ本部のビルに
10時に来いだって!どんな服を着ていこうかしら。

暁の光は、まっすぐ彼女を差していた。