コメディ・ライト小説(新)

Re: 異世界でアイドルになりました!? ( No.4 )
日時: 2021/05/08 16:37
名前: ミント (ID: CPoyQL3x)

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 オレンジ髪「はっ!こいつが?!」

 冗談だろ?と言う声が、今にも聞こえきそうだ。

 美少女「そうだけど。」

 美少女の方はというと、キョトンとした様子だった。

 話し合っているようだが、なにが起きているのかさっぱりわからない。

 俺は話の内容を理解しようとしたが、頭がおかしくなりそうでやめた。

 しばらくすると、後ろから声がした。

 ???「あの話、冗談だったのに…」

 後ろを振り向くと、スマホいじっているピンク髪の子が「…本気にして。」と言葉を続けた。

 美少女「赤がいないのはおかしいでしょ?」

 オレンジ髪との言い合いを中断し、ピンク髪に言った。

(赤がいない?赤?一体何の話をしているのだろうか。)

 美少女は「ほら赤髪!センターにピッタリだよ!」と、俺を指差し、
少し興奮した様子でその場をぴょんぴょん跳ねている。

 (可愛い…てか赤髪?赤って、俺は生まれてから今まで、ずっと黒髪だ。)

 オレンジ髪「髪が赤だろうと、こんなやつにセンターが務まるとは思えねぇな。」と、また指で何度も何度も俺のことを指してきた。

 相変わらずムカつくやつだ。

 俺「おい、赤髪ってなんだよ!俺は黒髪だぞ!目が腐ってるじゃないか!?」

 そうして俺は自分の髪を掴み、見せつけた。

 ???「腐っているのは、君の目だと思いますが…。」

 眼鏡をかけ、本を読んでいるいかにも優等生らしい緑髪の人に言われた。

 緑髪の視線は本に注がれていて、まったくこちらを見ていない。

 俺は「いーや、俺の目は腐ってない。毎日、嫌というほど見てきたからな!」と、言ってやったが、皆何を言っているんだという目で見てくる。

 オレンジ髪に関しては、「頭、大丈夫か?」と、こちらを見てヘラヘラと笑ってきた。

 そんな空気の中、青髪の人がこちらへとやって来て鏡を渡してきた。

 青髪「…とりあえず鏡で、自分の姿を見てみろ。」

 俺にそう言い、青髪は自分の席へと戻っていった。

 なんでだよ!と言いたいのをぐっと堪え、鏡で自分の姿を確認する。

 俺「な、な、なんだこれ!?」

 そこにはやはり黒…ではなく、赤髪の自分がこちらを凝視していたのだ。

[次回] >>5