コメディ・ライト小説(新)

Re: 異世界でアイドルになりました!? ( No.5 )
日時: 2021/05/08 17:20
名前: ミント (ID: CPoyQL3x)

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 髪を引っ張ってみるが、どうやら本物のようだ。

 「もういいだろう?鏡、返してくれ。」と、青髪に催促された。

 俺「…すまん」

 俺は握りしめていた鏡を、青髪に返した。

 俺がしばらく黙っていると、美少女が話しかけてきた。

 美少女「…髪が赤くなったのは、この世界に来たからだと思うよ。」

 俺「この世界?じゃあ、ここは…」
 
 俺はすかさず聞いた。

 彼女はしばらく考え、「異世界ってやつかもね。」と、つぶやいた。

 俺「異世界?!」

 聞いてばかりいる俺に対して、オレンジ髪が「か・ん・が・え・ろ」と口パクで伝えてきた。

 その後も、何かしていたオレンジ髪を無視し、俺は美少女の話を聞くことにした。

 美少女「君にはアイドルになってもらうよ。みんな君を待ってるからね。」

 俺「みんな?」

 「そう。センターの君がいれば、きっとファンがもっと増えると思うんだ。」と、美少女は目をキラキラさせた。

 さっきから手を大きく広げたり、クルクル回ったりと、忙しい子だ。

 (まあ、そこを含めて可愛いのだけど。)

 美少女「あ、メンバーの事を知ってもらわないと、何も始まらないよね。」

 美少女は、「僕の名前は 空(そら)。」と、自己紹介を始めた。

 (一人称は僕なのか。)

 空「で、さっきからこっちにちょっかいかけてくるオレンジ色の髪は、陽介(ようすけ)。」

 その陽介に見ると、中指を立ててきた。

 (嫌なやつ…。)

 「本読んでるこの眼鏡くんは…」空にちゃんに変わり本人である眼鏡の緑髪は 、「真里(まさと)だ。 しんさと。“まり”とでも呼んでみろ、こ○してやる。」と、声を荒げた。

 視線は本に注がれているが、殺気は十分に伝わってきた。

 空「鏡越しの自分をずっと見てるのは海(かい)。」

 確かに、鏡を見ている青髪のかいとやらがいた。

 (なんか、青色=ナルシストのイメージあるよな。)

 空「で、このスマホ依ぞ」

 ピンク髪「別に依存してないし。」

 声からして、不機嫌そうである。

 (さっきからスマホしか見てないため、本当にスマホ依存症なのだろう。)

 ピンク髪「龍雅(りょうが)。」

 俺はそれを聞いてつい「可愛い顔してるのに?」と、言ってしまった。

 それを聞いた龍雅は、「褒めるか、けなすかどっちかにしろよ。」と、キレ気味である。

(なんて口の悪い子なんだろう。身長からして、最年少だろうか。)

 空「そこでずっとひとり遊びしてる金髪くんは、廉(れん)。」

 廉「ん、呼んだ?赤髪君よろしくね~」

 そうして廉は、また一人遊びに戻った。

 俺「いや、赤髪君じゃないから。ちゃんと名前あるから!」

 (個性的過ぎるぞ、このアイドルグループ。)

[次回] >>6