コメディ・ライト小説(新)
- Re: 〜極上の薬草士〜リリシアが最強に至るまで ( No.5 )
- 日時: 2021/01/02 13:21
- 名前: レン (ID: OYJCn7rx)
「リリシア、危なかったね〜」
「気をつけないといけないわよ。
“秤”なんて相手が不思議がるワードを持ち出したらダメ!」
「わかった!」
「ごめん…」
「でも、なんで言ったらダメなの。」
「それは…」
「だって…」
「また後で言うわ…」
「うん…」
意味が分かんない。
こういうことがあった時はジェールを作るのが1番。
心を落ち着けられる。
どんなジェールを作ればいいかな。
こう言う時は…
心を静めるジェールを作ろう。
森に行って末由那草と雫霊草を採ろう。
末由那草は29本、雫霊草は57本。
末由那草は松油につけたあと干して、
雫霊草は薬水で濁したあとに細かく刻む。
色々な工程を経て、心を静めるジェールが完成した。
このジェールを味醂ジェール:儚い聖域 で味付けして飲む。
心が驚くほど静まった。
ローレアは約束を守る子。
彼女は『また後で言うわ…』と言った。
ローレアは、また後で理由を正確に言ってくれるだろう。
このことは置いておいて、夕食を作ってお腹を満たそう!
卵をいい感じに焼いていく。
卵焼きのいい匂いが部屋中に充満した。
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ライトムは早足で大公様のいるシャヂレッチュ城へ向かった。
このジェールを見せて大公様を驚かせよう。
大公様も雑貨屋兼カフェの噂を耳にしているはず。
俺が言ったらとうとう動き出すはずだ。
でも、その前に…
レーナに会いたい。レーナに会って、ジェールを渡したい。
彼女は向日葵のような笑顔を見せて笑ってくれるだろう。
ジェールの効果は抜群。
彼女の笑顔は太陽を浴びて光った向日葵になるはずだ。
別れ道に出た。
レーナに会ってから大公様のところに行くか。
大公様に報告してからレーナのところへ行くか。
俺は、大公様の驚いた顔も好きだが…
レーナの笑顔が1番好きだ。
俺は、道を左に、市民の住む方の道に進んだ。