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［　月、地球。足音、伺う　］

　地球は月が綺麗ですね、と言う言葉で告白をする人が大層いるらしいです。それに違和感や嫌悪感を抱いた方はある制度を入れています。嗚呼、何て面倒臭い。
　告白くらい、好きなようにさせて置いて良いと思うのですが。まあ、仕方がない。頭の固い方ばっかりが仕切っているのだから。……ロマンティックで良いと思う私は可笑しい？

　ふざけるのも大概にして欲しい。人間の恥ずかしがりを私の愛する星で補うなんて。それを訴えるにはここのフェンと意見を一つにしなければ。





　　さあ、格闘の始まりです。






「かなー？　かーなー！　おいって、入学式、遅れる、起きやがれ」
「んな、幼児を起こすみたぁいに……。ってあ？　バスついたのぉ～？」
「着いてるから起こしてんだろ馬鹿」

　月麗学園新一年、呼崎泰ヨザキ・カナはバスで熟睡をしていた。と、ナレーションが入る位私は心地よい眠りに着いていた。その天国を、小浪鞍繊さなみくら・しなが壊した。
　許さん。
　と言う茶番は置いておくにしても私達はこれから裁判をするための勉強をする。―――寝ていたい。コツコツとヒール音、ザッザ、とスニーカーの音。
　面白いくらいに音が木霊すここは、

　　　　月麗学園。私は裁判に派遣されました。