コメディ・ライト小説(新)
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.4 )
- 日時: 2021/02/20 19:48
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第4話 ~友達~
ねぇねぇ!貴方の名前は?
実ちゃんだね!
可愛い名前だね♪
私の名前は"星野 光"
ふふっ、よろしくね♪ 突然だけど...
私と...友達になろ!
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.5 )
- 日時: 2021/02/21 15:38
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第5話 ~中学受験の話~
?????
私は混乱していた。
ーなぜ貴方は話しかけたのー
ーなぜ私と友達になりたいのー
次から次へと疑問が出てくる。
私はその場の流れで
「良いよ」
と言ってしまった。
光さんは、私と同じ五年二組。
過去に同じクラスになった事は無い...はず。
「それじゃ、はい!」
「?」
光さんから、手紙らしきものを渡された。
「家に帰ってから開けてね」
と書いてある。
私達は、帰り道が別れるまで
色々な事を話した。
学校の話、家でのちょっとした事件、
それから.....
中学受験の話
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.6 )
- 日時: 2021/02/22 16:09
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第6話 ~出会い~
初めて言った。
友達に、周りの人に。
自分が中学受験する事を。
光さんは、少し...
いや、かなり驚いていた。
「なるほど!だからか!」
何か納得したように言っていた。
次の日からは、
私・光さん・その友達といっしょに帰った。
光さんの友達とは初対面だったので
あまり話に入れなかったが、
とても楽しかった。
とても賑やかだった。
とても、とても、懐かしい感じがした。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.7 )
- 日時: 2021/02/23 14:50
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第7話 ~先輩~
家に帰る。
宿題を終わらせる。
準備をする。
あっという間に塾の時間。
いそいで車に乗り、塾へ向かう。
塾はつまらなくない。
むしろ、学校より面白くて楽しい。
知らない事を知れるから。
周りを気にしなくていいから。
学校には無い緊張感があるから。
私の通っている塾は個別塾。
生徒2人の間に先生1人入って授業する。
1人が問題を解いている間に
もう1人の問題の解説をする...
みたいな進め方だ。
もう1人は小学6年生の先輩。
話した事は無い。
もちろん学習内容は違う。
難しそうな図形問題を解いている。
私から見れば、魔法陣のようだ。
「それじゃあ、日本最古の歌集は?」
「えっと...。」
なんだっけ...。
思い出せない...。
もう少しで...
思い出せそうなのに!
「万葉集だよ。」
先輩さんがひそひそ声で教えてくれた。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.8 )
- 日時: 2021/02/25 18:55
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第8話 ~憧れ~
私は、小学6年生の先輩を
"先輩さん"
と呼んでいる。(心の中でだが)
「こら!答え教えたらだめだろ~。
自分の問題解け!」
「すみませ~ん!」
先生も先輩さんも笑っていた。
私もなんとなく笑った。
苦笑いのようになってしまったが。
「もう一度きく。日本最古の歌集は?」
「.....万葉集です。」
「正解!凄いな(笑)」
先輩さんはVサインをしていた。
「休憩~。」
先輩さんにはなしかけようとした。
感謝をしたかったから。
でも...怖い。
相手は年上、緊張してしまう。
それに、私は積極的に
話しかけられないタイプの人間。
何て声をかければ良いのか、わからない。
「授業やるぞー」
結局、その日は何も言えなかった。
光さんみたいな人になりたかったな...。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.9 )
- 日時: 2021/02/25 18:56
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第9話 ~噂~
「ねえねえ、"星野光"って知ってる~?」
「ああ、隣のクラスの?」
「そそ、あいつウザくね!」
「そう?」
「聞いちゃったんだけどさ、
手当たり次第に声かけて友達になると
前の友達捨ててくんだって~。」
「どゆこと?」
「だ~か~ら~
新しい友達が出来たら、
前の友達の事は見向きもしないってこと~!」
「え~、でも...ただの噂でしょ...。」
ねえ...そこで見てるんでしょ...。
"星野 光"
まただ...
これはただの...悪い夢
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.10 )
- 日時: 2021/02/26 17:21
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第10話 ~変化~
「今日から違う席だから、ついてきて。」
先生から言われた席の隣の隣には、
眼鏡をかけたひとつ結びの少女...
いや、女性が座っていた。
「同い年の子と授業やる方が
良いと思うから、
席を変えさせてもらったよ。
あ、先生は変わらないから
安心してくれ。」
「小5の"安藤 百合"です。」
嘘だ...。
とても同い年には見えない。
1、2歳くらい年上に見える。
すごく真面目そうだ。
不安と恐怖を覚えた。
結局...先輩さんとは話せなかったな...。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.11 )
- 日時: 2021/02/27 22:18
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第11話 ~友達~
1学期も終わり夏期講習に入った。
辛かった。
何がって?
別に、勉強は辛くない。
いい成長になる。
私が辛かったのは、百合さんとの休み時間。
午前と午後を挟んで授業するので、
毎日弁当を持っていく。
そして、50分程度ある昼休みに食べる。
それから、15、6時頃には
30分程の休憩がある。
その時はおやつ等の軽食をとる。
その時間が地獄だった。
基本無言だから。
話す事なんて何もない。思いつかない。
ただ、気まずい空気が流れるだけ。
8月に入った頃だろうか。
そんな暗い雰囲気をかき消すように
百合さんが明るい声で話しかけてきた。
「私と...友達になりませんか!」
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.12 )
- 日時: 2021/02/28 21:35
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第12話 ~懐かしさ~
「えっ...ああ...うう...」
曖昧な返事になってしまった。
「すみません!嫌...でしたか...?」
「そんなわけじゃない!けど...」
似ていた、光さんと。
「友達になろう」と言った時の
少し不安げな様子。
無理矢理明るく努めようという感じ。
そして...
温かくて、優しくて、懐かしい感じが。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.13 )
- 日時: 2021/03/06 13:08
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第13話 ~自分自身~
「.....」
わからない...。
難しい...。
最近、急に授業が難しい
と感じるようになった。
疑問に思う事が増えた。
そして、真剣に考えるようになった。
集中力が上がったような気もする。
前は真剣に解いていなかったのか?
...確かに、そうだったのかもしれないな。
もしかしたら、自分自身も本気で勉強
やりたいと思っていなかったのかな。
自分の事なのに...全然わかんないや。
「どうしたの?さっきからぼーっとして。」
「ねえ、私と一緒に勉強してて楽しい?
私、迷惑じゃない?」
「...今さらどうしたの?
楽しいに決まってるじゃん!」
少しだけ、迷いがあったように見えた
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.14 )
- 日時: 2021/03/06 13:09
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第14話 ~ホシノヒカリ~
「光~、そろそろご飯よ。」
「今いく~!」
少し早めの夕食だった。
午後6時か...。
今頃、実ちゃんは塾かな?
"カキコウシュウ"とかなんかあるらしい。
私にはわかんないや。
難しいのかな?
大変なのかな?
ー手紙...書こうかなー
そういえば、あの時の手紙のお返事
貰ってないな...。
別にお返事目当てで
書いたわけじゃないけど
実ちゃんからの手紙、欲しかったなー。
ん~、何て書けばいいんだろう...。
「これからも頑張って!」
だと普通過ぎるし、
他人事みたいになっちゃう。
ふと、窓から夜空に目を向けた時だった。
「あっ!流れ星!」
願い事をしなきゃ!
と思う間もなく、
海の向こうへ落ちていった。
違う...落ちたんじゃない。
もっと遠くにいる人誰かさんに
幸せを届けに行ったんだ。
...誰かの願いが叶うといいな...。
ー星の光が美しい夜だったー
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.15 )
- 日時: 2021/03/06 13:09
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第15話 ~早起きは三文の徳~
「こんにちは!」
少し...いや、かなり早くに
来てしまったのかもしれない。
いつもは先にいるはずの
百合さんがいなかった。
その代わりに、何処かで
聞いたことのある声が奥の方で聞こえた。
そこにいたのは...
「おっ!久しぶり!」
先輩さんだった。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.16 )
- 日時: 2021/03/06 13:10
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第16話 ~夢~
「お、お久しぶりです...。」
「なんか、最初の時よりも楽しそう(* ゚∀゚)
生き生きしてる感じ。
上手くやってる?」
「...はい。
難しいと思う事もあるけど...
楽しい...かな。」
「それは良かった(*´-`)
前よりも賢そうに見えるよ(笑)」
初めての会話だったのかもしれない。
かなり緊張していた。
ただ、少しだけ安心感があった。
「そういえば、私の事覚えてる?」
「はい!えっと...」
「あっ名前言ってなかったよね(;´゚д゚)ゞ
私の名前は######だよ♪」
(上手く聞き取れない...)
「すみません、もう一度...」
「私の名前は・・・・・」
気がつくと、私は布団の中にいた。
朝だ。
夢...だったのか?
いや、そんなはずない。
夢にしてはあまりにも鮮明に覚えている。
何を話したのか。
どんな表情をしていたか。
全て思い出す事ができる。
ー先輩さん...今、どうしてるかなー
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.17 )
- 日時: 2021/03/06 13:10
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第17話 ~封筒~
最近、部屋の片付けをしていない。
そのせいで、机の上には
教科書が散乱していた。
「少し部屋を整理しようかな。」
教科書を片付けると1つの封筒が残った。
封筒に入れてある。
柄のあるマスキングテープが
御丁寧に貼ってある。
大きな文字で
「家に帰ってから開けてね」
と書いてある。
どこか見覚えのある文字だった。
封筒に名前は書いていない。
誰からのだろうか。
封筒が切れないように丁寧にテープを剥がす。
中の物を取り出す。
小さな文字で書かれている手紙が3枚と、
ハート型の折り紙が入っていた。
手紙の最後の行を見る。
名前を見てはっとした。
"星野光より"と書いてあった。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.18 )
- 日時: 2021/03/07 19:02
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第18話 ~ずっとずっと~
どうやら、1学期に貰った手紙を
ずっと放置していたらしい。
手紙2枚にはこんな事が書かれていた。
実ちゃんへ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
とつ然話しかけちゃってごめんね。
びっくりした?
おどろかせちゃったら本当にゴメン!
ゆるしてよ~。
さてさて、どうして光が実ちゃんに
話しかけたと思う?
正解は...
実ちゃんがいつもさびしそうにしてたから!
実ちゃん、
いつも休み時間は1人で本読んでるし、
いつも帰りはひとりぼっち。
最初は1人が好きなのかな?
って思ってたけど、
こっそり顔を見てみると
すごくさびしそうな顔だったの。
だから話しかけようって思った。
めいわくだったらごめんね。
ねえ、実ちゃんの事
これから「実」ってよんでいいかな?
だから、光の事も「光」ってよんでよ!
いやだったら言ってね。
でも...友達として、
よびすてでよんでほしいな~。
ず~っとずっと友達でいてね!!!
よければお返事ください。 光より
 ̄ ̄ ̄
残りの1枚には、3人の女の子が
手を繋いでいる絵が張り付けてあった。
幼い子どもが描いたような絵だった。
私はすぐに、白紙の手紙に鉛筆を走らせた。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.19 )
- 日時: 2021/03/08 15:54
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第19話 ~遠い記憶~
ーおーい!早くおいでよー!ー
ーまってよ#ちゃん...ー
ーも~体力ないな~ー
ーあっ!#ちゃんだ!ー
ー一緒に遊ぼー!ー
ーうん!いいよ♪ー
ーそれじゃあ、まずは鬼ごっこから!ー
ーえ~...私おままごとがいい...ー
ーかくれんぼやりた~い!ー
ーじゃあ、全部やろ!ー
ー賛成!ー
ー賛成♪ー
・・・・・
夢か。
楽しかった、あの頃の記憶。
遠い遠い、懐かしい記憶。
あの純粋な瞳を持っていた頃に...戻りたい。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.20 )
- 日時: 2021/03/09 18:10
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第20話 ~新たな学期~
「久しぶり~!」
いつもの光ちゃんの明るい声が
教室に響きわたった。
「久しぶり。なんか、懐かしいね。」
「それってどういう意味で?」
「ふふっ、秘密♪」
夏休みは1ヶ月だが、
それ以上あったんじゃないかって程
とても長く感じた。
帰り際、光ちゃんから手紙を貰った。
私も渡そうと思ったが、
光ちゃんのペースについていくのに精一杯。
結局、手紙は渡せなかった。
こんな私、大嫌い!
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.21 )
- 日時: 2021/03/10 18:16
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第21話 ~狂った人生~
私はいっつもそう。
自分の言いたい事を言えない。
自分の思っている事を行動にうつせない。
人に合わせてしまう。
拒否出来ない。
そのせいで後悔ばかり。
反省ばかり。
いつからこうなっちゃったんだろう。
昔は自由気ままに遊んでいたのに。
友達沢山いたのに。
今では学校に縛られてる。
積極的に話しかけられない。
そのせいで友達少ない。
いつから私の歯車は狂っちゃったんだろう。
毎日後悔。
毎日孤独。
こんな私、大嫌い!
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.22 )
- 日時: 2021/03/11 22:08
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第22話 ~決意~
今回の手紙は小さかった。
中を見ると、2枚の紙が入っていた。
1枚にはメッセージが、
もう1枚には絵がかいてある。
メッセージの書いてある方を読んだ。
「交換日記出来るメンバー募集しています。
入りたかったら声かけてね。」
と書いてある。
私達の通っている学校は、
学習に関係のある物しか持っていけない。
交換日記がばれてしまったら
叱られるだろう。
しかし、その時の私には恐怖心は無く、
好奇心しかなかった。
とても興味を持った。
もう1枚の方は、
幼女3人が手紙らしき物を回している絵が
描かれていた。
幼い子どもが描いたような絵だった。
私は決意した。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.23 )
- 日時: 2021/03/21 20:35
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第23話 ~塾での小言~
「ねえねえ。」
「はい!何でしょう?」
「敬語やめてよ。同い年じゃん♪」
「いや~...
何か同い年と思えないんだよね~。」
「そうなのか~
でも、よく言われる(笑)」
「やっぱり、よく言われるんですね。」
「大人っぽく見えるみたいね...。
そういえば、夏に聞いてたじゃん、
"私といて楽しいですか?"って。
本当に楽しいよ。楽しいけど...
正直、授業は物足りない。
ぶっちゃけ、佐藤さんは...
実は私よりレベルが低い。
だから2人で違う事を勉強してた時も
あったでしょ。
私はもっと難しい事を勉強したい。
知ってる?
貴方が来る前に先生と一緒に
応用的な事を勉強してるのよ。
だけどね、そんな事ばかりじゃ
疲れきっちゃう。
実、貴方が居るから
楽しく勉強できてるのよ。
この事を真に受けてがっかりしないで!
私ね、貴方の事尊敬してるの。
その話はまた今度するけど...
とにかく!
私に勝てるように頑張ってね。
応援してる。」
百合さん...
百合は私を真っ直ぐ見つめていた。
その瞳には夢と希望が詰まっていた。
そして、ライバルのはずの私を
応援してくれた。
私は、百合を見つめられなかった。
百合の声は
優しく、暖かく、懐かしかった。
私は百合に追いつけるだろうか...
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.24 )
- 日時: 2021/03/22 17:03
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第24話 ~真と偽~
交換日記を書く時、私はワクワクする。
体験談、将来の夢、最近好きな事、
他にも沢山!
書くネタが無くなるなんて事、ないの。
光の事を沢山知ってほしいから。
そして、友達ともっと仲良くなりたいから。
だから、ネタなんてポンポンでてくるよ。
特に体験談を書く時が楽しいな。
少しの嘘を交えてね♪
だけど、その嘘のお話を
考えている時も楽しい!
そして、読んでくれた方も
面白かったって言ってくれるんだ♪
まさに、一石二鳥!
そして、そのお話は何回でも読めるの。
ーねえ、君たちー
ーこのお話もそうかもしれないよー
ー真と偽を交えたお話ー
ー永遠と消えないお話ー
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.25 )
- 日時: 2021/03/23 18:01
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第25話 ~心の光~
よく言われる。
勉強ばっかりで可哀想だと。
可哀想?
確かに、辛い時もある。
悩む時もある。
わからない時もある。
でも、やめたいと思う事は無い。
諦めたいと思う事は無い。
自分で決めた事だから。
それなりの覚悟があってやっているから。
支えてくれる...仲間がいるから。
光...百合...
2人もその中の1人なんだよ。
自覚は無さそうだけど。
2人がいてくれるから
私の心が支えられている。
まあ...私1人でもいいんだけど
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.26 )
- 日時: 2021/03/28 18:59
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第26話 ~光の闇~
今日は光のカコについて話そうかな。
光は4年生の時にこの学校に引っこしてきた。
引っこしてきた理由は親の仕事とか
そんなのじゃなくて、
光から引っこしたいって言ったの。
光は前の学校では、友達がいなかった。
積極的に話しかけられないタイプだった。
上手く周りとなじめなかった。
本当の光をかくしていた。
いっつもひとりぼっち。
とってもつまらなかった。
とっても悲しかった。
だから、ちがう学校に行って
キャラを変えようと思った。
キャラを変える...というか
ありのままの光を見せようと思った。
だから、全然無理してないし
今とっても楽しいよ!
光から声をかけたから
友達もたくさんできたし!
だから、一人一人といっしょに
すごせる時間は少なくなっちゃうけど...。
でも、みんなちがう良さがあって面白い!
これを見ても友達でいてくれる...かな?
きらいになったらきらいでいいよ。
ありのままの光を
みんなに見せただけだから。
光もありのままのみんなを見たい!
かくし事は無しだよ!
いつでも相談にのるからね!
ず~っとずっと 友達だよ♪
ー大丈夫だよー
ーず~っとずっと 親友だからねー
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.27 )
- 日時: 2021/03/31 21:29
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第27話 ~今宵は宴の御時間ですね。~
最近クラスで流行っているドラマがある。
「吸血鬼」というドラマだ。
そんなタイトルの本があったような...。
気のせいという事にしておこう。
そのドラマは、人間に化けた吸血鬼が
深夜に人間の血を求めて
彷徨歩くという話だ。
そして、吸血鬼にばったり出会った場合
その人間は殺される。
昼には言動が怪しい人物や
吸血鬼と思われる人物を処刑する。
人狼ゲームのような感じだ。
ドラマをあまり見ない私が
唯一見るドラマだ。
小学生なりの考察が
クラス内を行き交っている。
この前の塾の小テストが返ってきた。
自信があったものの、ドキドキしていた。
結果は満点。初めてだ。
百合さんは普通に取っていたが
とっても嬉しかった。
「よし!今日は赤飯だね(笑)」
母はそう言ってくれた。
今日は最終回。
大方、吸血鬼の予想はついている。
しかし、ドラマの人間は予想と
違う人物を処刑しようとしていた。
人間の負けだ。
そう思ったが、その人物を処刑して
吸血鬼は消えた。
平和な村になった。
私の予想は間違っていたのだ。
やっぱり大人の考えたお話は難しい。
でも、予想外の結果を見せてくれて
とても面白い。
「よし!今日は宴会だ!」
1人の男性が言った。
「今宵は宴の御時間ですね。」
1人の女性が言った。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.28 )
- 日時: 2021/04/01 21:51
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第28話 ~百合の花~
急がなきゃ……。
塾に遅れてしまう……。
1、2分遅れる程度なら
怒られる心配は無いが、
そんなの私のプライドが許さない。
「はあ……はあ……こんにちは……。」
「こんにちは、お疲れ様。」
「まあ、そんな日もあるさ。」
ああ、結局間に合わなかった。
先生も実も許してくれたが
何処か罪悪感があった。
「百合が遅刻なんて珍しい。」
「ごめんて……。」
「いや、別に怒ってないし全然いいよ。
1日くらいそんな日もある。」
帰り際、そんな事を話していた。
なかなか実の事を見る事が出来ず、
周りをキョロキョロしていると
一輪の花を発見した。
黄色の百合の花だった。
百合……黄色……
花言葉は陽気。
そして、
不安と偽り
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.29 )
- 日時: 2021/05/04 19:54
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第29話 ~番外編① 未知の土地~
※今までの雰囲気ぶっ壊し案件
※ネタ増し増しの増し子ちゃん♡
※ネタとかいう割に面白くない
※通常より長い
※てかだれとく~(丼だけ~)
今日は初めて友達(光)と遠くで遊ぶ。
そう!初めてなのだ☆
(といって陰キャアピールをしていく~)
朝は6時に起きたZE☆
早いZE☆
おねむだZE ☆
(どうも!起きる時間はat seven!
実と春風です☆)
電車で30分程度の都会へ。
首都圏の若者が集う地。
(集うってカッコよくね!)
原から始まり宿で終わる地。
(関東に住んでいる人ならわかるはず!)
水田しか映っていなかった
(どうもド田舎人です)車窓が
ビルしか映っていない景色へと変わった。
(ビルって何か憧れ)
そして()がうるさい件について。
(ごめんなさい)
電車を降りました。
買い物をしました。
筆箱をかいました。
兎の筆箱です。
外見は可愛かったけど中は…まあ…うん。
やっぱり、人も物も中身なんだと思いました。
迷子になりました。
ご飯を食いました。
Mドナルドでした。
ドナルドって打ったら最初にトランプ氏が
変換で出てきました。
ちな、春風はバイデン氏派です。
(誰も聞いてないです。)
飲み物を買うことになりました。
実「最近の流行りはタピオカだよね。」
光「いやもう古いから。」
実「じゃあ、ドルチェと○ッパーナは?」
光「昔話」
実は流行に鈍感だそうです。
そして春風も鈍感です。
(誰も聞いてないです。)←2回目
飲み物をのみながら電車に乗りました。
美味しかったです。
よく見たら飲食禁止と書いてありました。
バレなきゃ犯罪じゃ無いんだよ?((圧
楽しかったです。
以上。(☆KO☆NA☆MI☆感)
いや、ホントはも~っと具体的に
書きたかったんだけど
1話に収まりそうに無かったから
無理矢理終わらせたのは
口が裂けても言えないわ~。
HAHAHAHA
・・・・・
嘘!嘘嘘嘘嘘嘘!!!!!
口が裂けるなら言うわ!
だからね!
その手に持ってる凶器を下ろして!
ね!(脅え)
ってことで!(どういうことで?)
200回閲覧、有難うございます!
私はこれが初めての長編で
めっちゃ緊張してました。
てかしてます。(現在進行形)
始めたばかりの時は手ぇガクブルで
文字打ってました。(苦笑)
毎日閲覧数確認してニヤニヤしてます。
・・・・・
はい!そこの貴方!今引きましたね!
あ~コイツヤバイ奴やって思いましたね!
とにかく、カキコ初心者って事が
わかればいいです。
なのでホントに下手だし、
文法あやふやです。
ご了承ください。
(最初にいう奴や)
今まではなるべく毎日投稿
(最悪でも週1投稿)をしていたのですが、
4月からは私生活が忙しくなるため
投稿頻度が遅くなってしまいます。
(私の投稿待ってる人なんて
少数だと思いますが…)
ただ、投稿を辞める気はありません!
必ず完結してみせます!
まだまだ続きますが、
これからも宜しくお願いします!
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.30 )
- 日時: 2021/04/01 21:49
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第30話 ~隠れた本心~
「いっしょに帰ろ♪」
最近実と話していなかった。
そのせいか、少しドキドキしてしまった。
「いいよ。」
実はあっさりOKしてくれた。
そして、覚ごも決まっていた。
ありのままの光を見せるって決めたんだ。
「み…実!」
「何。」
「大事な話があるの…。
実にとっては
大事じゃ無いかもしれないけど…。」
「急に改まってどうした。」
「光が実に話しかけた理由…わかる?」
「わからない。」
「それについての話なの。
光が実に話しかけた理由はね
手紙にも書いたけど、
実が悲しそうな顔をしてたから。
登校も下校も、休み時間も給食も
ず~っと1人。
悲しそうな顔をしてた。
それが昔の光と重なったの。
今じゃ信じられないかもしれないけど
前はかなり大人しかったんだよ。
今の実みたいに……。
そこから、光と同じ匂いがした。
同じ雰囲気があった。
なぜか親近感があった。
だから話しかけた。
もしかしたら光と実、
昔に会った事あるのかも……。
なんてね(笑)」
「……」
「まあ、同じクラスになったの
今年が初めてだからね(笑)
ちょっとしたじょうだんよ。」
「……そうだね。」
ねえ光
本当に冗談?
なんで目が笑ってないの?
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.31 )
- 日時: 2021/04/01 22:31
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第31話 ~雪の散る朝~
今日から冬季講習♪
なんて、ワクワクできなかった。
夏期講習の時みたいに、
百合と気まずくなる事はない。
ただ、とにかく長い!
そして多い!
朝早い!
さらに今日は雪!
そしてまさかの百合欠席!
もう最悪……。
先生と対面授業になって
いつもより緊張してしまう。
少し、手が震えている。
1対1は嫌いだ。
何故か恐怖心がある。
「やっと終わった。」
ホッとした。
特に怒られる事もなく無事終了。
少し寂しい休み時間だったが。
帰りの支度時、筆記音が聞こえた。
奥の方からだった。
私は、そっと覗いてみた。
相手の邪魔をしないように、そっと。
普通はそんな事しないが、
何故か気になった。
同い年か1つくらい年上の少女が1人、
教科書とにらめっこしていた。
自習をしているようだった。
顔は見えなかったが、
可愛らしいおだんごヘアーを見て気づいた。
ー先輩さんだー
先輩さんはいつもおだんごでいた。
私が入りたての頃も。
それが、私が覚えている唯一の特徴だった。
(変わらないな……)
変わっていない、姿は。
だけど、何かが変わっている。
その何かがわからない。
私は黙って部屋を抜け出した。
まただ……。
また話しかけられなかった……。
(私も変わってないな……)
外は雪が積もっていた。
前はよく遊んでいたのにな。
そういえば……
先輩さんは今6年生。
つまりもうすぐ……。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.32 )
- 日時: 2021/04/02 19:17
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第32話 ~旧メンバー~
いつからだっただろうか。
気づけば、交かん日記を書いているのは
光と実の2人だけになっていた。
ある子は日記を書く時間がないから。
ある子は先生に見つかるのがこわいから。
だったら最初からやらなければいいのに……。
光がありのままの姿を見せ始めてから
少しずつ距離が遠くなっていた。
それでも、書くネタは無くならなかった。
元メンバーの悪口を書く事もあったが……。
それでも、実はいなくならなかった。
ず~っとそばにいてくれた。
「日記書く人が少なくなったから
じゅく友さそっていい?」
実からそんなていあんをされた。
光とその子が直接関わる事は無いと思うが、
それで実がいなくならないのなら……。
と思い、OKした。
「その子、何て名前?」
「安藤 百合」
何処か聞き覚えのあるような名前だった。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.33 )
- 日時: 2021/04/04 22:01
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第33話 ~信用~
私は早速、百合を日記に誘った。
喜んで許可をくれた。
「そんなの昔もやってたな~……。」
何処か遠くを見るような目だった。
光はありのままの姿を見せると言った。
そして、私の姿も見せてほしいと言った。
でも、ごめんね。
まだ、本当の事を言うことはできない。
光の事、信じきれていないから。
- Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.34 )
- 日時: 2021/04/09 22:55
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第34話 ~友達?~
初めまして。
安藤 百合です。
実の塾友です。
百合と呼んでください。
光さん、宜しくお願いします。
実、改めて宜しくね。
その文を書いて、すぐに消した。
違う違う違う。
こんなんじゃない。
敬語で話したら、駄目だよね。
堅苦しくなっちゃ、駄目だよね。
友達なんだ、実も光さんも。
友達の友達は友達なんだから。
……
違う違う違う。
友達の友達なんかじゃない。
私達3人は、友達なんだ。
覚えてる?実ちゃん、光ちゃん。
昔はよく……一緒に遊んでたじゃん。