コメディ・ライト小説(新)

Re: 学力まあまあの私が中学受験した話 ( No.44 )
日時: 2021/05/04 18:13
名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)

第43話
~番外編② お久し振りです!~

とある日の帰り道だった。
授業後に自習室へ行ったので
星の光が輝いていた。
階段を降りている時……

「ねえ、私の事覚えてる~?」

声をかけられた。
何処か見たことあるような、無いような……。

必死に記憶を辿る。
もしかして……。

「先輩さん?」

「あははっ、私の事そう思ってたの~?」

しまった。
"先輩さん"は心の中の呼び名。

「ち、違うんです!そのっ……」

「あははっ、全然いいよ~♪
 まだ名乗ってなかったからね~。
 私は"星野ほしの あま"だよ~。」

「ホシノ?!」

話を聞くと天先輩は光の姉だったらしい。

「光はどう?仲良くやってる?」

「実は、最近あまり一緒にいれなくて……。」

最近光との距離が遠い事、
唯一の塾友と離れてしまった事、
なかなか成績が上がらない事……
色々と相談した。

最近の悩みが、山が噴火したかのように
噴き出していた。
無意識に語りまくっていた。

天先輩は、その悩みを掃除機のように
吸いとってくれた。



天先輩は笑っていた。
苦笑いではなく、嘲笑いでもなく、
自分の体を包み込む……優しい笑いだった。