コメディ・ライト小説(新)

Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.7 )
日時: 2021/02/23 14:50
名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)

第7話 ~先輩~

家に帰る。
宿題を終わらせる。
準備をする。
あっという間に塾の時間。
いそいで車に乗り、塾へ向かう。

塾はつまらなくない。
むしろ、学校より面白くて楽しい。
知らない事を知れるから。
周りを気にしなくていいから。
学校には無い緊張感があるから。



私の通っている塾は個別塾。
生徒2人の間に先生1人入って授業する。
1人が問題を解いている間に
もう1人の問題の解説をする...
みたいな進め方だ。

もう1人は小学6年生の先輩。
話した事は無い。
もちろん学習内容は違う。
難しそうな図形問題を解いている。
私から見れば、魔法陣のようだ。



「それじゃあ、日本最古の歌集は?」

「えっと...。」

なんだっけ...。
思い出せない...。
もう少しで...
思い出せそうなのに!

「万葉集だよ。」

先輩さんがひそひそ声で教えてくれた。