コメディ・ライト小説(新)

Re: あなたのトラウマ、なくします。 ( No.2 )
日時: 2021/05/10 22:50
名前: ねむねむ (ID: HAhG.g1E)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13040

No.3 否定してほしいこと

私が知っている人の中で、翔の存在を知っている人はいなかった。
よくあるパターンとしては、翔は、死んでいる・・・??
そんなわけない。だって翔は私と一緒に話して、笑って・・・。考えれば考えるほど悪い方向へと思考が進んでいく。私に残っている選択肢は二つ。一つ目は、思い切って聞いてみる。二つ目は、何も気づいていないフリ。やっぱり前者だろう。相棒って、言ってくれたんだから。絶対に・・・死んでなんかいないはず。そう、絶対に・・・。私は迷う。もし、そうだよ、僕は死んだんだって言われたらどうしよう??消えてしまわないだろうか?それよりも、相棒の関係に傷がつきはしないだろうか?
でもやっぱり、聞かないのはなんか違う気がする。聞いてみないと、何も始まらないと思う。だから、聞いてみる。しかし、いざLINEを開くと緊張する。目の前に相手がいないからこそ、相手の表情が見えないからこそ、不安になる。画面を挟んだ向こう側には相手がいるのだ。傷つき、悲しみ、笑い、喜び、泣いて・・・そんな感情を持つ相手がいるのだ。簡単に使ってはいけないんだよな、と思う。だからって聞かないのは違うと思う、けど・・・やはり不安だった。そのときだった。翔からLINEが来た。
『どしたの?なんかさっきから変なことばっか聞いてくるけど』
はっとした。今がチャンスだと思った。根拠なんてない、なんとなくだけど。
『翔のこと周りに聞いてみたけど、誰も知っている人がいないから、もしかして死んじゃってるのかな
 って・・・』
普通に失礼なことを聞いた。嫌われるかもしれないけど、聞かなければ耐えられなかった。
不安に押しつぶされそうだった。

お願い。

否定して。

私はまぶたをぎゅっと閉じて願った。


つづく



※作者から
今回も読んでくれてありがとうございます(o^―^o)ニコ
歓喜の極みです。ちなみに今回は1000文字いってません。
まあ、逆にいかないほうが見やすいのかなーなんて・・・ねむねむは読者を思いやってやったことでして・・・決して自分の都合なんかじゃないですよ??(^_^;)
まさか・・・まさかね?はははは・・・。(^^;)