コメディ・ライト小説(新)

Re: 初期武器で世界制覇したら伝説になりました。 ( No.2 )
日時: 2021/06/12 23:48
名前: ねむねむ (ID: HAhG.g1E)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

第二話 異世界転生してみた。

顔の表情筋がどうしても緩んでしまう。異世界転生券を使って・・・異世界へ・・・。考えたらにやにやしてしまうのは致し方がないだろう。
「おはよー。」
鈴木くんが登校してきた。教室に入って私の顔を見た瞬間にぎょっと顔をひきつらせた。
顔文字で表すとΣ( ̄□ ̄|||)という感じだ。
「人の顔見てそんな顔するなんて失礼な神様だな・・・」
「あ、神様ってことは信じてくれたわけね?」
ジト目で見ると、きょとんとされた。きょとんとしたいのはこっちの方だ。でもきょとんってブスがやると悲しい感じになるからやらないけど・・・。
「異世界転生、する。」
「り~。」
神様が略語。そして異世界転生が軽くできる・・・。意味が分からない。いろいろと常識を逸脱しすぎているのだ。
「じゃあボクの手を握って~」
「え、もうするの!?今!?ここで!?」
「うん。今する。ここで。」
何言ってんだこいつという顔で見られた。こっちのセリフだ。
とにかく・・・展開が早すぎるのである。まあでも、早く転生したいし良いか。そう思って、私は鈴木くんの手を握った。その途端。突然の浮遊感が私に訪れた。無意識に閉じていた目を開けると、浮遊している感覚は消えて、目の前には・・・土があった。さっきまでいたのは学校の教室の中。なのに土がある、ということは・・・
「ついに転生できたああああああああ!!!!」
もう歓喜を超えて狂喜である。そこに突然鈴木くんの声が頭の中に流れてきた。
『緑色の石がはめ込んであるペンダントをつけてるでしょ?それに向かって現実リアルに戻りたい
 と思ったら戻れるから。欲しいものもそのペンダントに願えばほとんど出てくると思うよ。
 ちなみに君は伝説級の大魔法使いだよ。言語は現実こっちと同じで、異世界の方で生活していて
 も現実の方では時間は進まないよ。
 他にもなんか質問あったら聞いてね~。じゃ、ばいばい!』
本当に一方的な神様だ。
「ステータスってどう見るの?」
『ペンダントに手をかざせばいいんだよ。』
なるほどなるほど・・・。手をかざしてみる。

<ステータス>
レベル:測定不能
 種族:人間
 称号:伝説の大魔法使い
 名前:未設定
 年齢:未設定
所持金:0
 武器:初期武器(折り畳み傘っぽいやつ)

レベル測定不能・・・いや強っっ。
所持金0って・・・やばいよ飢え死にしちゃう。
武器、初期武器しかないの!?なにそれ弱くない?レベルは高いのに何で武器は初期武器しかないんだよ~。まあ、いいや。とりあえず名前と年齢を設定しよう。なんか異世界転生じゃなくてゲームみたい・・・とにかく楽しければ何でもいいか。
名前は・・・エマ・・・とかでいいかな??ソフィアとかも可愛いけど・・・。よし、エマにしよう!
年齢は・・・14歳にしよーっと!
よしっ。これで完璧。あとは・・・この森から出ることかな・・・。
どうしよう・・・異世界転生しましたが、絶賛迷子中です・・・(つд⊂)エーン