コメディ・ライト小説(新)

Re: 何でも解決!探偵天才少女!! ( No.3 )
日時: 2021/06/29 16:59
名前: ユリ  ◆XBSA37v.sg (ID: HAhG.g1E)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13069

第二章  部屋の片づけ

「じゃあ、沖野さんの家に案内してもらえるかな?」
私は聞いた。沖野さんは即答。
「あ、別にいいよ、いいよ。じゃあ、自転車で行こう。自転車で来たからさ」
答が来るのが速いね。私、沖野さんになじんじゃったのかな?
敬語じゃ無いなんて超久しぶり。
ガチャン!!
鍵を刺す音がする。
「え~っと、私の家は……。そういえば、教材とかいらないの?」
うぅ……、どれほど勉強が楽しいか知らない系ね。これから教えてあげますよ!!
「大丈夫、大丈夫。じゃ、案内を続けて」
私は言う。
なぜか沖野さんは不安そうだ。いや、大丈夫って言っているでしょ!!
「えっと、まず屋敷を出て左に曲がってまっすぐ行って。意外に近いから」
スーッ。
沖野さん、嫌みじゃないけど遅いね。
「そのままずっと行くと、有慶公園があるの。そこを右に曲がってまっすぐ。そうしたら
 すぐ着くよ」
なぜか沖野さんの説明が上手く感じる。
説明は上手いのにね……。
「あ、ここ、ここ。結構近いでしょ。だからすぐ行けるの。裕斗は右隣~」
沖野さんの家って、結構近いんだね。
「ただいま~!!」
こういう時はおじゃまします、だよね。
「おじゃまします」
「あ、彬~?おかえり!!……あと、お友達連れてきたの?」
沖野さんのお母さんの大声だね。すごい大声だせるな~。
「おじゃまします。私は沖野 彬さんと同級生の鷹觜 夏希です」
よし、自己紹介バッチリ!!
「お母さん、夏希ちゃんは自分の部屋に案内するからね~」
「あ、はいはい。じゃ、夏希ちゃん、どうせ勉強をやるのだろうけど、よろしく」
すごい心配してるね。そりゃあ心配するか、ビリすれすれだから。
「はい。夏休み中、ここに通うことになるかもしれませんが良いですか?」
「全っ然良いわよ。彬、頑張ってね」
優しいお母さんだね。良いな。
「分かってるよぉ、お母さん。よけいなお世話です!じゃ、鷹觜さん、行こう」
う、わぁ!ちょっとぼぉっとしてた……。
「場所はまず三階に上がる。そうすると壁と壁で分けられた部屋が二つあるから、そこの一つが私の部屋なんだ!」
なぜか沖野さんのテンションが上がっている感じがするのは気のせいか?
ガチャ。
私が沖野さんの部屋を開けさせてもらう。
「そういえばさ、鷹觜さんが持ってきたかばんの中身は何?」
これね……。
「整理して言う。
 一つ、鷹觜さんじゃなくて夏希でいい。
 二つ、中身は休憩用の物、それと掃除道具」
ああ、整理出来てない……。
「わぁ、本当!?そうだ……。裕斗、呼んでいい?」
沖野さんが言う。
別に……良いかな。ちょっと苦手だけど。
スマホ?ああ、ラインか。
「え~っと、私の家に夏希が来ています。さっさと来い、っと。夏希、これでいい?」
なぜ私に聞くの?
「良いよ。早く送りな」
ピコン。