コメディ・ライト小説(新)

Re: 記憶喪失少女が人類最強とかありえない!! ( No.14 )
日時: 2021/08/06 12:52
名前: 不可能 ◆DMVtSSFzcg (ID: 7VvLld12)

 今日は食料を買いに行く。
お金がない。けれど、桃音と澄春が大丈夫だよって……
「柊木さん、今から食料を買ってくるので、
 ちょっとの間よろしくおねがいします……」
桃音は頼んでいる割には柊木を信用していないような……
今日も外は晴れている。
ここに来てから雨どころか、曇りになんて一度もなっていない。そして、自分にとってすごく丁度いい温度。
「記録屋ってどこだったっけ?」
澄春が独り言のように何かを呟いたが、美苑は気づかない。
「ううん……あんまりここのこと
 覚えてないんだよな……
 ここの事なら澄春の方がわかるでしょ?」
「えっ……? なんのこと話してるの?
 ふたりともここに来たことがあるの?」
澄春はここにいたからともかく……
桃音はここに来たことがあるの?
「うん。あるよ。」
そっか。ここにきたことあるんだ。
じゃあここはどこなんだろう?
「ねぇ、じゃあここはどこなの?
 何県? 外国ではないのかな?」
「えっとね……ここは……
 外国じゃないし、日本でもないよ。」
「はぁ? じゃあどこなのよ!!」
「うぅん……ゲーム内。」
澄春が戸惑ったような声を出す。
「へぇ……ゲームの中なんだ。
 私のことを馬鹿にしてるの?」
ゲームの中にいるとかありえない。
だってクラス全員がそのゲームをやっているはずがない。
そもそも私は学園に行ったんだぞ。
「馬鹿にしてないよ。」
「そろそろ行かねぇと。」
「え? お金はどうするの?」
「大丈夫だって言っただろ。」
澄春はある店に向かって歩いていく。
それを追って私と桃音は歩く。
その店の中に入ると……
? なにもないけど……
「おじさん、記録ちょうだい。」
……記録?
ここはなんの店でしょうか。
「名前は?」
「スバルとkaneとMayoi。」
スバルは分かるけど、
カネ?
真宵?
まあ、いいか……?
「現実上の名前は?」
「俺が、澄春。」
「私が、佳音こと、佳海音。」
え?
え?
え?
え?
かみねさん?
桃音じゃないのでしょうか?
「あ、えっと真宵は……。」
うん。そういうことか。
なんとなくわかった。
「私が真宵よ!」
「……美苑?」
多分……あれだろう。
私の記憶を失う前は多分、真宵という名前だったんだろう。
「思い出したの?」
桃音が問いかけてくるけどそういうわけではない。
「違うよ。思い出したわけじゃない。」