コメディ・ライト小説(新)

Re: うちのクラスは異世界にある。 ( No.4 )
日時: 2021/07/27 13:25
名前: 不可能 ◆DMVtSSFzcg (ID: 7VvLld12)

 多分、もうお昼ぐらいだと思う。
お腹が空いた人からバラバラに弁当を食べ始めている。
こんな状況だけど皆、いつもどおりに喋っている。
私と桃音はまだ弁当は食べ始めない。
「皆、食べ始めてるね……。」
桃音はやはり心配そうな声で言う。
「大丈夫。
 食料を早く探せばいいから。」
ここに来てから半日ぐらい立ったと思う今でも、
この学園からはまだ外には出ていない。
何があるかわからないから安全のために……。
「やっぱり外に出るしかないのかな……。」
「まぁそうなるだろうね。」
私は学園の校門へと向かおうとする。
「あなた達どこに行くの!?」
また柊木さんだ。
「どこでもいいのでは?」
またも、私の言ったことは間違ってはいないと思うけど、
私の言葉は喧嘩を売るようだ……
私の背後で、柊木さんが喚いている。
「このクラス、個性的な人が多くて困るわ」
柊木さんはどこかのお嬢様っていう話を聞いたことがる。
本当に時々だけど、お嬢様口調になる。
それもふんわりとした感じではなく、
柊木さんがお嬢様口調になるときは大体怒っている時だから
周りに冷たい空気が漂う。
暑いときにはありがたいんだけどね……
個性的な人が多いのは確かなことだ。
そして、柊木さん本人も、個性的な人のひとり。
私達のクラスがなぜここに来たかって聞かれたら
個性的な人が多いからとしか、答えようがないのでは……?
そんなことを考えているうちに、校門へついた。
「本当に行くの……?」
「大丈夫だよ、桃音。」
校門の外は……
「わぁぁ……美苑!!
 すごいね!!」
「……!?
 本当にどこなんだ、ここは!!」