コメディ・ライト小説(新)
- Re: うちのクラスは異世界にある。 ( No.7 )
- 日時: 2021/07/30 19:07
- 名前: 不可能 ◆DMVtSSFzcg (ID: 7VvLld12)
扉に入ると、音楽室だった。
なぜ、こんな場所に出てきたんだろう……
でも……私は先に疑問をぶつける。
「あんたは、この街に住んでるんじゃないの!?」
「え……うん。
そうだけど。」
マジか……
「じゃあ、なんでこの街にいるの?」
「それは……」
「待って待って、先に名前を聞こう……」
「あぁ、俺は遠江 澄春。」
遠江 澄春さんね……
「えっと、どこか出会ったことありましたか?」
聞いたことある名前だから……
いや、聞いたことがあるかはわからないけど、
身に覚えがある名前だった。
「えっ……んとね……ないよ。無い。」
スバルにしては曖昧?
そんなことないか。
「それじゃ、質問。
なんであんたはこの街にいるの?」
「……澄春、寝てる。」
「桃音、冗談はいいから。」
「冗談じゃないよ。」
そんなバカな……。
一瞬で寝るとか半端ない。
「…………………………。」
あっ……まじでねてるし。
寝顔、可愛いぃ……
という、
今は何時なんだろう。
スマホの電源を入れる。
(規則違反だけど持ってきていた。)
時間は朝の8時16分。
私がこの学園に来たときの時間のまま。
そして、圏外。
私の体内時計が正確なはずは無いのだが、
外の景色は夜。
寝るのが丁度いい時間。
考えてみれば、みんながお昼ごはんを食べていたときに
学園を出て、街をぶらついて、
澄春に出会って帰ってきただけの時間に、
果たしてそれほどの時間が立っていたのだろうか。
それとも、ここの1日の時間が短いか……
でも、眠たい……
「美苑、眠たいね……
澄春、教室に連れて行く?」
「まぁここで寝ててもいいんじゃない?」
「……保健室へ行こう。」
さいわい隣は保健室。
男子一人ぐらいなら
ギリギリ女子二人で運べるだろう。
「軽っ!!」
ギリギリどころか余裕だった。
うぅ……怖い。
夜(?)のシンとした学園……
ベットは丁度3つあって、
布団などは、クラスのために使ったけど、
予備の布団があるから大丈夫。
朝になると元の世界に戻っていたりするのかな?
そうすると、澄春はどうなるんだろう?
そういえば、私と桃音は朝ごはんしか食べてないな……
元の世界に戻らな……け……れ……………ば…ぃぃ………な…………
「静かだね。
……あれ?もう寝ちゃった?
佳音も……いや、私も寝よう……」