コメディ・ライト小説(新)

Re: 強い魔法少女は実は転生した女の子でした!? ( No.1 )
日時: 2021/07/29 14:32
名前: ユリ  ◆XBSA37v.sg (ID: HAhG.g1E)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13069

第一章 魔界へ ・精霊

 私は――橘 瑠維。
今日は、テストを返される日。
皆、ドキドキした顔だったが、私は別に普通だった。
――だってどうせ……、テストは百点だもん。
そう思い、もうテストの点数何か気にならない。
「じゃあ、返すぞ~。橘。高橋……。」
先生が名前を言って行く。
速く終わった順だった。私が一番速く終わったので、一番に呼ばれた。
私は先生からテストを受け取った。見ると、予想通り、百点。
私はいつも百点。百点じゃないテストなど、受け取った事もない。
すると、皆百点を取れないので、私が褒められる。
でも私は、皆に褒められるのが好きじゃない。皆みたいに、平凡に生きたい。
いつも私は注目される。運動でも、勉強でも。
先生も、お世辞を言う。言わなくていいのに。
――失敗してみたい。
こんなこと、思わないほうが良いのに、思ってしまう、そんな毎日。
皆、褒められてみたい、とか思っているんだろう。
もちろん、一回だけならいいだろう。
でも、それが日常になると、すごく辛い、そんな私。
先生が、テストを返し終わった。
すると丁度、

キーンコーンカーンコーン。キーンコーンカーンコーン。

と、チャイムが鳴った。次は、業間休み。
「これで、二時間目を終わります。起立、礼。」
と、日直が号令をかけた。皆、先生に向けて礼をした。
私はすぐ、廊下に出る。あまり皆の顔を見たくない。
そして、トイレの方に行く。業間休みの間は、あまりトイレには誰も来ない。
私は、トイレの鏡を見て、
「ふぅ。」
と、ため息をついた。
すると、
「君、この人間界が嫌だ??」
という、心配したような、そんな声が、後ろから聴こえた。
私は、慌てて後ろを向く。
すると、三歳ぐらいの女の子が、立っていた。いや――、浮いていた。
「えぇええええぇえっっっ!?」
私は、後ろに現れた事、そして、浮いている事、二つにすごく驚いた。
そして……、やっと気づいたけど、今、人間界と言っていた。
他にもあるということなの……??
私が、すごく不思議そうな顔をしていると、その子が、
「キャハッ、アハハハッッ!!(^v^)」
と、笑った。
「分かってない様子だよね。いや、分かる方がおかしいんだけどね~♪」
「ど、どういうこと??」
私はその子に聞く。
――どういうこと??
私の頭には、これしかなかった。