コメディ・ライト小説(新)

Re: Chimera Social withdrawal ( No.1 )
日時: 2021/08/23 07:30
名前: 花桜咲 (ID: 7VvLld12)


 とりあえず引きこもろっか。
そしてここに入部して。


 俺の幼馴染の黒猫は今、家に引きこもっている。
いじめられているわけでもないし、
黒猫がなにかの病気にかかったわけでもなくて、
ただ、いや、その理由が異常なのだが、部活を作るために引きこもったらしい。
そんなこととは知らずに家に駆けつけた俺は
その事実を告げられ驚いた。とりあえず「え?」とだけ言っておいた。
「それでねー
 ろーくんもこの部活に入らないー?」
俺は帰宅部で暇だから入ってもいいかなと思ったのだが、
入部条件が引きこもりであることだと言われた。
そんな部活よく学校に許可されたなぁ。
まぁ俺の場合クラスからいなくなっても気づかれない存在の薄さだから別に構わないだろう。
「じゃあ俺もその部活に入らせてくれ。」
「じゃあ試験を受けてもらうね。
 引きこもることになると、学校に行けないから
 頭の良さとかをテストして、
 学校に行かなくても大丈夫か
 確認しないといけないんだー。」
そりゃそうか。
そんなに簡単にこんな部活が作れるわけがないもんな。
俺ぐらいなら余裕だろうけど他の人はこの部活に入れないんじゃないか?
「黒猫も、その試験を受けたのか?」
「うん。もちろんー!
 簡単だったから、ろーくんはヨユーだよー。」
黒猫がそう言うなら、
まぁ大丈夫だろう。


 試験の日。
ん?
んんん?
んんんんんんんんん?
なんのための試験なのだろうか。
1+1とか2×3とか小1とか、小2で習ったはずの超簡単な問題が50問並んでいた。
制限時間がなしで、少し簡単すぎるんじゃないかと思った。
念のため全問正解ができるように、そして俺ができる最速で、問題を解いた。
やっぱりなんのための試験かわからなかったけれど、
合格で引きこもり部に入っていいということになった。
一応黒猫に報告。
「簡単だったでしょー。あははー!!」
「他の部員は?」
「ろーくんと、クロのふたりだけー。
 それで、まだ部活になってないー。
 四人集まったら部活だってー。」
多分、学校側はそんな人数集まらないと思って試験も簡単なんだろう。
黒猫ならそれぐらいの人数集めれるだろう。
「入部申請はしといたからー、
 今日から引きこもり部の部員だよー!!」
これは・・・嬉しいと言っていいのかな?
「だから部員集め頑張ろーねー!!」
あっ・・・うん。
面倒くさそう・・・。

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