コメディ・ライト小説(新)

Re: Chimera Social withdrawal ( No.37 )
日時: 2021/09/13 20:33
名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)


 にゃはははははははは。
 にゃはははははははは。
「1階は誰一人いなかったぞ。」
「外にも誰も出てこなかったよー。」
恭也とセラの報告が無線から聞こえる。
「セラの方は引き続きよろしくねー」
「了解!」
小夜もそれに返事をする。
1階に誰もいなかったらあたしが担当の2階にいるって事だよね?
「ろーくん、2階にいる?」
シュタッと地上から飛び、2階の窓へとたどり着く。
「おうよ。部屋の前に男が1人立ってるぜ。
 いま、そいつの目の前にいる。」
「気づいてないの?」
「うむ。」
ろーくんの話を聞きながらも窓を割り、部屋の中に侵入する。
「クロ、窓から入れる?」
「入ったよ。セイ発見。」
あたしがそう答えた瞬間に部屋のドアをこじ開けて入ってくるろーくん。部屋の前に立っていたらしい男はろーくんを追って中に入ってくる。
「てめぇらなんのようだ。」
「なんのようでも良くない?
 てめぇとかどうでもいいんだよ。
 俺はセイを助けに来たそれだけ。
 お前みたいなクズに用はねぇんだよ。」
………?
今誰が言った?
無線から聞こえたから小夜? いや、男の声がしたから………この廃工場にはいない男子はセキセイだけだろ。
は?
「ザザッザザザーッ
 今からオレも2階に行くから、
 セイを助け出せ。」
セキセイの声から切り替わり、恭也が喋った。
そんな間もなく、男が殴りかかってくる。
素手で殴ろうとするということは武器は持っていないのかもしれない。それか、俺たちを甘く見てるか。
「とりあえず身を守るだけにして。
 恭也が来たら作戦を考える。」
冷静な判断をする小夜の声が無線から俺達のいる狭い部屋に響く。

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