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７
　沈黙。
少しボーッとしてしまって、
男からの攻撃に反応が遅れ避け損なう。
「ぐはっ……。」
「ちょっ………大丈夫？
　つゆつゆ！！」
「ごめん、ちょっと気を抜いちまった。」
「大丈夫だよ。
　このまま作戦を進めて。」

・・・・・

「もしかしてマジで気づいてなかったの？」
「お前にはどうでもいいことだろ！」
　なんでだ。一刻も早く露々のところへ行かなければならないのに、ここから動くことができない。
目の前にいる偽家族かぞくを今すぐにでも殴りてぇ。
許せない。でも動かなければ………。

シュタッッッ

「あはっ逃げるの？
　ふふふまぁどちらにせよ
　私を捕まえることはあんた達にはできない。」
走り出した俺を追いかけるように妹の声がするが、
聞こえなかったことにして走り続ける。

PｒｒPｒｒPｒr
「廃工場に今すぐ来い。
　あいつを捕まえてくれ。」
電話をかけた先は偽母だ。
ホントの母なのだけど。
俺たちは正義の犯罪者として両親には捕まらないで済むが、
妹たちは犯罪者だ。だから妹たちを捕まえるためなら母は協力してくれる。協力とは言えないかもしれないけど。
俺たちの家族は全員自分の仕事をするためなら何でもする人たちだ。