コメディ・ライト小説(新)
- 強すぎて力の制御ができません!! ( No.0 )
- 日時: 2021/09/22 19:41
- 名前: 花桜咲 (ID: 7VvLld12)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13111
(つ≧▽≦)つ
こんにちは! または、はじめまして!
花桜咲の2作目の作品となります。
名前をコロコロ変えてるので正確には2作目じゃないんですけどね(笑)
>>7からトリップつけています。同一人物です。
早速始めるのでよろしくおねがいします!
目次 >>1
登場人物 >>2
5属性とは >>3
2021/09/18 閲覧数500突破
ありがとうございます!!
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ℙ𝕣𝕠𝕝𝕠𝕘𝕦𝕖
世界中を敵にまわした日本。
日本の研究者がある薬品を作った。実験は失敗。
花火のように空で弾け散った薬品の破片は日本に降り注がれ、人体には害になることはなかったけれど10分の1の確率、10人に1人の確率で異能力が発症された。殆どは無自覚やあまり強くない能力だったが100人に1人ぐらいの確率で平均の倍以上の能力が使えるという。
能力は、金属性、水属性、雷属性、火属性、土属性、の5属性に分けられ能力者はそのうちの1つだけを自分に宿している。
不幸にするか幸福にするかは自分しだい。
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- Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.1 )
- 日時: 2021/09/22 19:42
- 名前: 花桜咲 (ID: 7VvLld12)
#目次
これまでを全て >>0-14
ℙ𝕣𝕠𝕝𝕠𝕘𝕦𝕖(プロローグ) >>0
ー第1章ー
ーーカクシゴトーー >>4
ーーツウジョウセイカツーー >>5
ーーツヨスギテーー >>6
ーーチカラシゴトーー >>7
ーーガクエンサイ1ーー >>8
ーーガクエンサイ2ーー >>9
ーーカイブツーー >>10
ーートウカーー >>11
ーーノウリョクシャーー >>13
ーーオカエリーー >>14
ーーツメタイーー >>15
ーーハルナーー >>16
ーーメザメーー >>17
ある日、手首に紋章が現れた遥菜。
紋章は能力者の証。だが、遥菜の紋章は今までにないものだった。
地球防衛能力隊へと入った遥菜は人形の怪物、トウカに立ち向かう。
不確定能力者、遥菜の物語の始まり。
- Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.2 )
- 日時: 2021/09/11 07:56
- 名前: 花桜咲 (ID: 7VvLld12)
#登場人物
✡遥菜 歌乃
活発天然鈍感女子
普段優しくておとなしめな女子を振る舞っている。
運動系ならほとんど全てできる。
✡夜山 結優
遥菜の親友の一人
✡水野 柚凪
遥菜の親友の一人
どんどん追加予定!
少々お待ち下さい!!
- Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.3 )
- 日時: 2021/09/02 07:19
- 名前: 花桜咲 (ID: 7VvLld12)
#5属性とは
✡金属性✡
5属性の中で唯一防御系の能力。
金属変化を得意とする。
✡水属性✡
水、氷などを操る能力。
✡雷属性✡
雷、電気などを操る能力。
✡火属性✡
火、炎などを操る能力。
✡土属性✡
土、岩などを操る能力。
✡すべての能力において発動中、身体能力、動体視力がその人が耐えれる最高のレヴェルまで上げられる。発動やレヴェルなどは、その人個人での操作が可能✡
- Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.4 )
- 日時: 2021/09/02 19:19
- 名前: 花桜咲 (ID: 7VvLld12)
ー第1章ー
ーー カクシゴト ーー
あの日空に上がった花火はとても綺麗だった。
異能力、能力を持っている人が普通にいて、当たり前のように今まで通りに、生きている。
私も能力を宿している1人。能力を持っている人がいて普通に生活している。クラスメートにも何人かいるし、当たり前になっていた。もちろん能力を持っている人が避けられているとか、逆にとくべつあつかいされているとかではないのだ。
でも、私は自分が能力を持っているということをまだ誰にも言っていない。言えないのだ。
「はるなー、おはよ~」
能力を持っている人は体のどこかに模様みたいなのがあってその模様が属性を表しているらしいんだけど、私にはその模様がない。模様がないと言ったら間違いだけど………。
手の脈を図るところあたりに星のような(✡)マークがあるのだ。
「ねぇー、聞こえてる?」
普通なら○に属性の模様がかかれている。
私にはそれがないから能力者だとは言い切れないのだ。周りの能力を宿した人に何度か聞いているけど、私のようになっている人はいない。このまま相談すれば、変人扱いされるか馬鹿にされるだけだろう………。
バンッッッ!!!!
私の近くから大きな音がした。
ハッ……また私は深く考え込んでいたみたいだ。
「うたの!!!
声かけてるんだけど!!」
どうやら音がしたのは今喋った子が机を叩いた音のようだ。
あっ………。
私の目の前に立っていたのは結優だった。
「どうしたの? というか下の名前で呼ばないで。
なんで怒ってるの……?」
「あのねぇ……さっきから、おはよって
言ってたんだよ? 気づかなかった?」
「あはは…………ごめんね〜
考え事してて……………」
「私はいいんだけど、他の人には気をつけてね」
私のことを心配していたようで………。
そーいえばここ、がっこうだったねぇ……。
気をつけないと………。
- Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.5 )
- 日時: 2021/09/04 14:46
- 名前: 花桜咲 (ID: 7VvLld12)
ーーツウジョウセイカツーー
いつも通りの日なんてずっと続くわけが無い。
何かが始まりそうな青いきれいな空だ。
本当に何かが起こるとは思えないけど。
「じゃあ、教科書の37ページを開いて」
いつの間にかホームルームが終わっていて1限目の授業が始まっている。1限目の授業は………めんどくさいから寝るや。………寝ようとはしたものの、セミが暑い太陽の下で合奏会を行っていて寝ることができない。
何かが始まりそうな青いきれいな空だ。
昨日は雨が降って乾ききっていなかった葉っぱの上の水滴に太陽の光がキラリと反射する。セミというアイドルのファンのように光った棒を振ってる。
いや、たとえが悪かったか。
とにかくきれいな空にきれいな歌声にきれいな光というのかな……?
空は
青く
澄んでいて
とても
きれいで
でも
クラスは
どんよりとした
空気が流れている
それには
少し
安心感があって
穏やかで
だから
だから
だから
いつも通りが存在する
いつの間にか授業が終わり、
この教室からノロノロとまるで暑さに溶けてしまったように出ていく。私は、それを眺めるだけで机から離れる気はない。
手首にある不思議な紋章を隠すために暑くて溶けそうでも大きめのカーディガンを着ている。それが……私が動くと絶対にどこかに引っ掛けて穴が開きそうだから。というのは嘘で。
その本当の理由を私には話すことができない。
いつも通りが途切れて何か新しいことが始まってほしいけれど、心のどこかではこのいつも通りが途切れないでほしいと思っているのだ。
「はるなー」
誰かに呼ばれている。私が。
この声は柚凪だと思う。でも柚凪以外の視線を感じた。どこかで眺めているような。あたりを見回すとサッカー好きの男子のグループの一人が私を見ていることに気がついた。でも、私と目が合いそうになった瞬間に目線を逸らしその人の表情は見えなかった。
「どしたの?」
「う〜ん。最近はるなに、声掛けても
すぐに気づかないときあるじゃん。他のみんなも
はるなのこと何かあったんじゃないかって
心配してたから、代表してあたしが話しに来た〜」
最近というのは、あの花火が上がった日のあとの日からだろう。私の手首に紋章が現れたのは花火のあとだから。
何もなかったと答えるか、紋章を話すか。
私は。
「あ〜……。心配してた?
ごめんね。最近、授業が難しくて……」
「えーでも、はるないつも成績トップじゃん」
私のことを普通に信じて励まそうとしてる。
ううぅ、ごめんね柚凪……。
いつか絶対話すからっ!!
- Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.6 )
- 日時: 2021/09/05 19:39
- 名前: 花桜咲 (ID: 7VvLld12)
ーーツヨスギテーー
最強はヒーローであるとは限らない。
ストーカー?
さっきからずっと後をつけられている。
学校の帰り道で、いつも通り細くて暗い道。
軽く走って少し曲がった道のところに身を伏せて、
つけてくる人を待つ。誰だろう?
その人は私がここで待っているとは思っていなかったようで、少し驚いた表情を見せるがさとられないように無表情へと変化させる。
「あんた誰?」
とは聞いてみたが、相手は勿論答えるはずがなく。
答えを待つまでもなくみぞおちに蹴りを入れる。
ドゴォォーーーン
そこまで力を入れていなかったけれど、相手は私の蹴りで吹き飛んだ。その先が公園だったのが良かったのか、木を一本おるだけで済んだ。
それでも良かったとは言えないけど。
前から力は強かったものの力加減というものは知っている。今も力1%ぐらいで蹴ったつもりだったんだけど………。
やっぱりだめか。
あの花火が、あがって、あの紋章が、現れたときから力加減が出来なくなった。
自分の力を制御できなくなった。
それに加えて元の力より倍以上の強さになってしまっているようで。
それよりこの場から立ち去らないと。
さっきの大きな音で、そろそろ警察が来てしまうだろう。
なんかごめんなさいね。まぁストーカーしてたあんたが悪い。
名前ぐらいちゃんと聞けばよかったなぁ。
- Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.7 )
- 日時: 2021/09/06 20:59
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
ーーチカラシゴトーー
私はか弱い少女を演じてるんだ。
「誰か力仕事系をやってくれる女子いませんか?」
学園祭まで3日となった今日。やっと何をやるかが決まったのだ。結構よくあるけど、カフェ。女子と男子が対立していて女子はクレープなどのおしゃれな店をやりたいという。男子は焼きそばやたこ焼きなどの夏祭りなどの屋台にあるみせをやりたいと。
だからどちらも合体して和洋カフェということになった。
機材を運ぶ男子人数が、残りの日にちにしては足りなかったから誰か女子がやってくれないかとい話になっている。
力仕事なら私が得意なんだよね。紋章のおかげでもっと強くなってるみたいだし。
「はーい。私がやりますよー!」
私の立場を見誤っていた。今の私の立場は運動ができる強い女じゃなくて、ふわふわ~とした優しくてか弱い少女なんだ。
「う〜ん、ゴメンだけど遥菜さんにはちょっと
無理だと思うな……。
手を上げてくれたのにごめんね……」
ガーーーーン
か弱い少女という立場に立たなければよかったァ…
でもその立場に立っていないと、体育の授業を簡単に休むことができないから……。
か弱い少女という立場に加えて担任の教師の信頼を得ている。そのおかげで、私がか弱い少女として体育の授業など、激しい運動をするときを自動的に休ませてもらっている。
いつ、紋章で人間にありえない力を出してしまうかがわからないから。仕方がないことだとは思う。はぁ……
- Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.8 )
- 日時: 2021/09/07 18:47
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
ーーガクエンサイⅠーー
うはーーーーーーーー
今日は学園祭だぁ!
授業がないからラッキーなんだよね……。
とリラックスしてる暇もなく……。
「すみませ~ん、焼きそばお願いしまーす」
注文の嵐ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!
私がか弱い女の子だからメイド役に任命されたんだけどそれは間違いだったんじゃないかな……?
何なら店の宣伝役のほうが断然楽だったよ。
客を店の中に入れては注文の嵐に襲われて、最後の最後には
「ありがとうございましたー
またのご来店お待ちしていまーす!!」
またのご来店なんか待ってないよーー!!!
同じ人が何人も来たらもっと大変になるではないか。
そんなことを考えていると、柚凪が仕事の隙をみて私に声をかけてきた。
「思ったよりお客さん多いねー。
料理担当になったの間違いだったー」
「メイドも大変だよー
注文の元へ走ってるんだもん」
「そろそろ店番も交代だしあとちょっとだね。
料理頑張るね!!!」
「そだねーよし、頑張ろっか!」
それだけを言うと私達二人は別々の場所に散り、自分の仕事に取り掛かる。
「あのー注文いいですか?」
店に入ったお客さんたちが次々と注文を伝えてくる。よし、あともうひと頑張りだね!!
- Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.9 )
- 日時: 2021/09/11 19:23
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
ーーガクエンサイⅡーー
ある日、世界が変わった。
うはー。店番終わったー。やっと。
「よーし、行くよーーー!!!」
結優と柚凪に連れられて自分のクラスを出た。
なんの店があるんだろ……?
「ハッハッハー。この時の為に情報収集して
おいたのよ!!」
そう言って結優がバッッと開けた紙には、
店の地図!?
これを見たらなんの店があるかわかる!
「えええっ!!
これどうしたの?
当日までわからないはずなのに……」
この学園の学園祭では絶対に当日までなんの店かわからないようになっているのだ。
もしバラしたら罰があるとかないとか。
「フッフッフー。色々あってねー」
他愛の無い話を並べる私達。
………っ……!!
痛いっ………
私の手首の紋章がある部分が内側から血管が引っ張られるかのように痛む。
……っ…!
「遥菜!! どうしたの?」
突然歩くのをやめた私に驚いたよう。
そして。
「キャァァァァァァァァァァァァ!!!!」
私達の進行方向から人が雪崩れてきた。
まるでなにかに襲われたかのように……。
「え、何があったんだろ?」
私は思わず声を出した。
人が多くて周りの様子が見えない。
「は、………はるなぁ!!
にげて!!
こっちに!!!」
柚凪の声が遠くからする。さっきまで隣りにいたのに。小柄な柚凪は人の波に飲まれていつの間にか遠くまで行っていた。
結優は人の波や柚凪と逆方向の悲鳴が上がった方へと進んでいく。
痛っ!!!!!
さっきより痛みがましてくる。
結優を止めないといけないし………。
行くしかないよ。
何があるかわかんないけど。
結優、いつもは自分と友達が一番安心できる方法を選ぶのになんでそっちに行っちゃったの?
- Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.10 )
- 日時: 2021/09/11 19:22
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
ーーカイブツーー
怪物と呼ばれる人。
校舎を走り抜け、運動場に出るともう手遅れと言っても行ってもいい状態だった。外は真っ黒になっていて、まるで黒い箱に閉じ込められたよう。先が見えないと言うよりかは校舎を出た瞬間真っ黒な世界に瞬間移動したみたいだ。
結優はどこだ?
「んぅぅぅ痛いぃぃ」
こっちの方に進むと痛みがどんどん増してきて思わず声を出してしまう。
「結優ー! どこにいるの?」
「お前は誰だ?」
真っ黒な空間から突然、人が現れる。その人は私の方へ近づいてくる。身長が高いめの高校生ぐらいの男か。
「なんでここにいるんだ?」
「ここはどこなんですか?」
シュッッッッ!!
空を切る音がして男の後ろから刃物らしきものが飛んでくる。私はとっさに身を伏せたけれど………。
顔を上げ男の方を向く。
バチッッパチパチパチッッッッ
電気が走るような音がして刃物が床に落ちる。
「え……?」
「ん? 君も能力者なんだろ?」
「はい……?」
シュッッッ!!
「話は後で。」
それだけを言うと、男は走って行った。
能力者??
痛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
刃物が放たれているところに近づけば近づくほど痛みが増してる?
痛いのは嫌だけど、男が危ないかもしれない。追いかけないと。
・・・・・
「トウカはどこだ……?」
男は暗闇を切り裂くような速度で走る。
みーつけた。
ニヤリと笑った。
トウカ、人形の怪物。
「雷剑」
手には雷をまとった剣。
一発で切り裂くっ!!
ズサッ
表面には刃が通るけどそれより奥には………固いっ!!
「大丈夫なの!?」
暗闇に響く声はさっきの少女のもの。
今ここで来ると危ない!!!
俺はトウカに弾き飛ばされる。
何本か骨が折れてしまったようで体が動かない。
ビュゥン!!!
突如、強い風が吹く。
もしここで吹き飛ばされると折れた骨が体の中を傷つけるかもしれない。
体が動かない………。
「铁墙!!!!!」
少女が何か叫ぶ。悲鳴のように。何があったんだろう。俺か?
ドドドドドォォォォォォォォォォ!
地下を何かが走るように通り、俺の前に鉄の壁が現れた。少女が見えるところまで無理やり顔をうごかす。少女の能力か? だったら金属性か?
「冰剑!!」
なぜだ? 少女の手には氷の剣が握られていた。血走った目でトウカを睨みものすごい速さで走り抜けて行く。
「ああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああ!!!!!」
ザスァッッッッ
トウカを切り裂いた。
- Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.11 )
- 日時: 2021/09/12 12:06
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
ーートウカーー
ええ。能力者です。
人の形をしたものを切り裂いたら、周りが明るくなって学校の運動場に戻っていた。運動場にはさっきの男と、結優が気を失って倒れていた。男の方はすぐに目を覚ましたけれど、骨を何本か折ってしまったようで動ける様子ではない。結優は外傷は見た限りないようだ。
とりあえず、私は結優を学校の保健室へ運び男の様子を確認する。近くで見てみると、私と同じ年くらいのようだ。
「あんたさぁ、名前なんていうの?」
「けが人に名前聞くんじゃなくて
大丈夫か聞けよ」
「あ〜〜〜大丈夫?」
ポツポツとさっきまで晴れていた空から雨が降ってきた。暗い黒い雲が空を覆い始めた。
「あとちょっとで隊員が応援に来る。
そんなに早くトウカを倒せると
思ってなかったからな。
あれ、Bクラスレヴェルの怪物だぞ。
お前、何者なんだ?」
すでに運動場の土を湿らせている。
「………? トウカって何?」
雨が強くなってきた。
パタパタと湿った足音を響かせて何人もの人が歩いてきた。多くは私服だと思われる服で、動きやすい服をしている人たちだ。
「トウカを倒したのか?」
一番前に立っていたスラッとした体型の身長が高いめの女の人が呟いた。
わー。
なんかみんな強そうーー?
誰だろ? さっき男が行っていた隊員と言うやつか?
「とりあえず、けが人を運べ。」
女が後ろの人たちに言う。
どうやら隊長とかの立場にある人のようだ。
「そしてお前、話がある。」
え? えっ?
私? もしかして能力のこと?
さっき使ってみてわかったけど、私…………5属性すべて使える……。さっき使ったのは金属性と呼ばれる能力の壁と、水属性の氷剣。私の✡の紋章には真ん中の六角形のところにひび割れたような黒い模様。周りの三角のところにさっき使った金属性の金色。水属性の水色と色がついていた。
普通なら一人に付き1属性だから詳細がわかるまで隠さないといけない。
- Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.13 )
- 日時: 2021/09/12 18:20
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
ーーノウリョクシャーー
うちらは二人で1つ。
その話というものはどこかに移動はしないでその場で行われた。
「君は何属性だ?」
女の人の名前は桜菜 友葉といった。21歳で地球防衛能力隊の第四部隊の隊長。火属性の能力者。レヴェルは7。
能力レヴェルは10段階に分けられていてこれまでの人間が耐えれる最大のレヴェルが7。だからこの人は相当強いということになる。これ以上のレヴェルに無理に引き上げると人間の体が崩壊してしまうらしい。
「私は金属性です」
「紋章を見せろ」
はえ? 無理ですって……。
思わず手を後ろに回してしまった。
その行動で、私の紋章が手にあることを知られた。
桜菜さんは私の手を取り紋章を確認する。
いきなり、バレてしまう!?
「うん。金属性だな」
桜菜さんは、そういった。
え?
どういうことだろう?
今すぐにでも紋章を確認したいところだけど、その行動をすれば他になにかあることがバレてしまう。
「君、今日から地球防衛能力隊に入隊だ」
突如そう言われ勿論、理解が追いつかない。
とりあえずはいと言っておけばいいだろう。
「えっあっはい」
「これからよろしく」
「はい」
「ところで君の名前は?」
…………にこにこ うふふ?
「え? あれ? 私ですか?
えっと遥菜 歌乃ですよ」
桜名さんが去っていったあと紋章を確認する。
✡に金色水色と並んだ三角の部分に黒色のところが増えていた。
何があったの?
- Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.14 )
- 日時: 2021/09/16 17:51
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
ーーオカエリーー
いない。
念の為にということで少しの間、病院に入院していた。
その間も何故か、みんなが私の紋章を金属性のものだと思っている。
「久しぶりー」
「わー!!
はるなー大丈夫だった?
事故にあったんでしょ……。
怪我がなくてよかったねー!」
一番最初に私に声をかけてくれるのは結優と柚凪だと思っていた。でも、そもそも学校に来ていないみたいだった。でもクラスメートは誰も二人の話をしなくて少し心配になる。
「あ……、あのさ!
結優と柚凪は今日は休みなの?」
「…………。大丈夫?
やっぱり事故で頭打ったりした?」
「あははーそうなのかも。ごめ~ん」
この反応からすると……。
考えたくもない結論。
私の記憶が間違っていたか、みんなの記憶が間違ってるのか。
調べたいこともあったから、体調が悪くなったということにして、早退した。
家に帰って最初にしたことは桜菜さんに電話。
「うーんごめんね。
私もそこまで偉い人じゃないから
わからないんだよねー。
あっ! そうだ!!
今から地球防衛能力隊の本部に来ない?
運が良ければ総隊長に会えるかも。」
本部。そして総隊長。
それから桜菜さんは何かを隠してる。
というより、地球防衛能力隊たちは、全体的に何かを隠しているみたい。
でも私が助けた男はそんな雰囲気がしなかった。
能力隊の上の人が何かを知ってる?
総隊長に会いたい。