コメディ・ライト小説(新)

Re: 強すぎて力の制御ができません!! ( No.10 )
日時: 2021/09/11 19:22
名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)

ーーカイブツーー

 怪物と呼ばれる人。 

 校舎を走り抜け、運動場に出るともう手遅れと言っても行ってもいい状態だった。外は真っ黒になっていて、まるで黒い箱に閉じ込められたよう。先が見えないと言うよりかは校舎を出た瞬間真っ黒な世界に瞬間移動したみたいだ。

 結優はどこだ?

「んぅぅぅ痛いぃぃ」

こっちの方に進むと痛みがどんどん増してきて思わず声を出してしまう。

「結優ー! どこにいるの?」
「お前は誰だ?」

真っ黒な空間から突然、人が現れる。その人は私の方へ近づいてくる。身長が高いめの高校生ぐらいの男か。

「なんでここにいるんだ?」
「ここはどこなんですか?」

シュッッッッ!!

空を切る音がして男の後ろから刃物らしきものが飛んでくる。私はとっさに身を伏せたけれど………。

顔を上げ男の方を向く。

バチッッパチパチパチッッッッ

電気が走るような音がして刃物が床に落ちる。

「え……?」
「ん? 君も能力者なんだろ?」
「はい……?」

シュッッッ!!

「話は後で。」

それだけを言うと、男は走って行った。
能力者??

痛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

 刃物が放たれているところに近づけば近づくほど痛みが増してる?
痛いのは嫌だけど、男が危ないかもしれない。追いかけないと。

・・・・・

 「トウカはどこだ……?」

男は暗闇を切り裂くような速度で走る。
みーつけた。

ニヤリと笑った。

トウカ、人形の怪物。

「雷剑」

手には雷をまとった剣。
一発で切り裂くっ!!

ズサッ

表面には刃が通るけどそれより奥には………固いっ!!

「大丈夫なの!?」

暗闇に響く声はさっきの少女のもの。
今ここで来ると危ない!!!
俺はトウカに弾き飛ばされる。
何本か骨が折れてしまったようで体が動かない。

ビュゥン!!!

突如、強い風が吹く。
もしここで吹き飛ばされると折れた骨が体の中を傷つけるかもしれない。
体が動かない………。

「铁墙!!!!!」

少女が何か叫ぶ。悲鳴のように。何があったんだろう。俺か?

ドドドドドォォォォォォォォォォ!

地下を何かが走るように通り、俺の前に鉄の壁が現れた。少女が見えるところまで無理やり顔をうごかす。少女の能力か? だったら金属性か?

「冰剑!!」

なぜだ? 少女の手には氷の剣が握られていた。血走った目でトウカを睨みものすごい速さで走り抜けて行く。

「ああああああああああああああああああああ
 あああああああああああああああ!!!!!」

ザスァッッッッ

トウカを切り裂いた。