コメディ・ライト小説(新)
- Re: #死線コンビ ( No.6 )
- 日時: 2021/09/27 19:02
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
5
暗闇に包まれたあと私は暴走する。
「灼熱の炎よ……刃を包み何もかもを切り裂け。《炎剣》。承認せよ。我が名はクロム・カラナ」
千景が手に持つ大鎌が真っ赤に燃え盛る炎に包み込まれる。持っている千景も燃えてしまいそうなほど赤く、美しい炎が。
「《闇羽》………」
詠唱するのはこの敵には向いてない。スピード感があるこの、魔は千景のように長く詠唱する魔族には………。無詠唱もできるけどかなりの魔力を消耗する。どれだけ千景の魔力量が………無限だとしても。
ズァサァ!!!!
千景の大鎌が魔を切り裂く。魔はモヤモヤと揺れまたは1つの塊となって人形へと変化する。
(《闇羽》)
黒く美しく。大きな羽が千景の背中から生えバサッバサッと飛び立つ。さっきまでとはまた違う殺気立ったオーラが小柄な体から溢れ出る。
(切り裂いてもまた、元に戻る。切り裂くんじゃだめだ。闇穴を使えば吸い込めるんだろうけど……発動には少し時間がかかる。敵の隙をつくらないと。)
魔も自由自在に体の形を変え、ありとあらゆる方法で攻撃をしてくる。
(《光連弾》!! 《闇穴》!!!!!!!)
光属性のライフル。まばゆく光る銃を手に持ち魔に向かって連続で打ち続ける。光連弾は発動者自身の魔力が尽きるまで打ち続けることができる。千景の魔力は尽きることはない。千景の背後でブラックホールが発動され徐々に大きく広がる。
ただただ、相手に攻撃させる隙を与えない。
暗い場所がパチッと明るく光る。パチッパチッ………。
「Check・mate」
千景が何かを呟いたかと思うと、 ブラックホールが魔を吸い込みジ・エンド。吸い込まれた魔の魔力は後に千景が解析して自分の魔力にするだろう。
それと同時に千景の背の羽が消え落ちていく。あたりを包んでいた黒い影が切りとなって消滅した頃には千景は気を失っていた。
・・・・・
目の前が明るくなったことに気づいたのか朔斗が目を覚ます。目の前の暗闇が突然なくなったと思えば中にいた千景が地面に打ち付けられていた。
「……何があったんだ…?」
隣りにいた柚凪も目を覚ましたよう。
「千景っ!!!」
突如、走り出し千景の元へと駆け寄る。千景は黒1色に染まった服を着たままだ。それに髪が美しい金髪の長髪が腰より下まで伸びている。千景ではあるようだ。けれど………。
「ちかげ………?」