コメディ・ライト小説(新)
- Re: 天使(あまつか)さんは最強です☆ ( No.4 )
- 日時: 2021/10/23 15:21
- 名前: シャード・ナイト☪︎*。꙳ ◆GHap51.yps (ID: 0bK5qw/.)
episode1-3
「……あの」
「ん?」
「こんな奴らにダメージ入れるんすか?」
自分たちが立っている所の下には、かなりでかいモンスターがごろごろいる。
こちらには気付いていないようだ。
「1ダメージでいいっつったろ?」
「いや怖いっす。こんな奴らに1ダメージでも入れようものなら瞬殺されんの間違いなしでしょう」
「大丈夫アタシが守ってやるから。ほら行きな」
そう言って天使さんは俺を蹴飛ばした。
「……噓でしょぉぉぉぉぉ!?」
こんな高さから落ちたら死―――
「技でダメージ緩和しな!」
「!」
ええいもうこうなりゃやけだ!
「切!」
ぐるっと一回転してシュタッと着地する。
……何今の。自分で言うのもなんだが、物凄くかっこよかった気がする。
「ほら行け! そのままテンションでぶちかませ!」
「了解です!」
そのまま連撃技を使って出来る限りのモンスターに1ダメージを入れる。
てかほんとに1ダメージしか入らなかった。
……わぁ、俺すごい(語彙力を消失した図)
って、そんなこと思ってたらなんかモンスター達に気付かれ……ヤバイ、死―――
目をぎゅっと瞑る。
「……あれ」
「よくやったよ。身のこなしは悪くないね。そこで見てな」
あ、天使さん!? いつのまに降りて来……!?
これ、防衛魔法……。
シールド越しに天使さんの後ろ姿が見えた。
「……我、女神モーゼリック・サンリヴァイスの使いなり。天の使いの名に恥じぬよう、この力を振るいたもう。―――ブラストサンダー!」
ドォォン!!!
たったの一瞬、一秒にも満たない瞬間だった。
天使さんがモンスター達に向けた手から、少し光が漏れ、次の瞬間には轟音が響いていた。
砂煙が落ち着いた時、モンスター達の姿はそこになかった。
「……ひぇ」
「どうだい? レベル」
「えっ? あっえっと……ひゃあ」
なんだこれ。
確かレベル5~10ぐらいだったよね? いきなりレベル95って何?
あと技も色々覚えすぎて凄い量なんだけど?
「だから言ったろ、レベルギュイン⤴って上がるって」
「こんなに上がるもん?」
「いっぺんに何体も殺ったからね」
「これ、天使さんに追いつけるんじゃ……」
「それは無理だね」
「デスヨネ」
これは……勇者始めて一か月もせずに魔王攻略もあり得るんじゃ……。
とりあえず、天使さんは最強です。