コメディ・ライト小説(新)

Re: 不運の最弱勇者 ( No.3 )
日時: 2023/02/05 11:48
名前: 名のない初心者作家 (ID: bSLQhqZo)

俺たちの初クエスト。相手はもちろんスライム
‥‥ではなくでかいカタツムリだ。
スライム討伐のクエストを受けようとしたらすげぇ勢いで止められた。なんでもスライムは物理攻撃も効きづらく、切ると切った分だけ増えてしまうらしい。魔法攻撃はあいつら、食っちまうみたいらしい。人的被害もあまりないので報酬も少なく、ただクエスト失敗のペナルティを払わされるだけみたいだ。
本題のカタツムリは、だ。カタツムリはコンクリを食うと聞いたことがあるが、この世界でも似たようなものらしい。この世界のカタツムリは石レンガを食うようだ。この町の集落は石レンガでできているのでヤツらにとってはいいエサ場だ。まぁただ所詮カタツムリだよな。今までは群生地から集落までに来るまでに初心者冒険者のレベル上げのために全て追い返すか倒すかして、被害はなかったらしい。まぁ害ではあるのでこうしてクエストを出すらしいが。
「作戦としてはこうだな」
ロイに策があるらしい。この世界を知らないので素直に従っておこう。
「おう、なんだ?」
「まずフィオの魔法でビビらせてからに入れさせる。」
「え?からに入ってもいいのか?攻撃出来ねぇぞ?」
「からをぶっ壊して仕舞えばこっちのもんだ。ジャイアントマイマイのからは落ちてる岩を食って穴を開けてあるモンらしいぞ。から壊したら新しい岩を探しに戻ってくよ。」
「それは分かった。だが、どう壊すんだ?」
「リンの支援を受けた俺たちが剣でぶっ叩くしかねぇだろ。」
‥‥今までは作戦らしかったが結局は力わざか。まぁそんなモンか。
「よし。それで行こう。じゃあフィオ、あの集団にテキトーに魔法頼むよ。」
「わかった!目を閉じてて。『フラッシュ』!」
強烈な光を浴びたカタツムリたちは驚いてからに入った。
「リン!」
「『パワード』!」
「よし行くぞ!」
ロイが一目散に走り出し、切り込んだ。 俺はロイほど力もねぇしこのもらった魔法剣も使いたいしな。
ちなみに俺が使えるのは炎魔法ファイアを魔法剣で使う時のファイアカッター、雷魔法スパークを魔法剣で使う時のスパークボムだ。からを壊すんならファイアカッターか。
「『ファイアカッター』!」
みんなが驚いている。冒険者の俺にしては魔法の威力が強かったのだろう。
俺たちはこのまま無双していき、その場にいたカタツムリを全て追い返した。



報酬とクエスト成功の経験値をもらった俺たちは装備やアイテムを買うため、別行動となった。そして俺は素晴らしいアイテムを見つけた。
その前に俺の能力についてだ。まずこの世界においての能力は、防御力、筋力、敏捷性、魔力、そして幸運値だ。平均は50ほどで、70あると優れていると言われ、120で一流だ。30だと「低いね」と言われてしまう。
俺は昔からケガをしやすかったので、防御力は特典の50を足しても60ほどしかない。元は10だ。筋力は運動部にいたからか、67あった。同じく敏捷性も58だ。次に魔力。日本人だったから、元がほとんどなく、転生の50を足して54だ。最後に運。俺の幸運値はなんと‥‥‥!
3。
そう、3だ。低すぎだろ!と思ったが、事実今までの人生で納得がいくのがムカつく。
そして目の前のアイテムは幸運値が20になる代わりに魔力が20上がると言うものだ。幸運値20と言うとかなり低いらしいが、俺にとっては幸運値も魔力も20ほど上がる素晴らしいアイテムだ。即決で買った。



戻った俺は客がいると言われ、ギルドの裏に行った。そこには警官のような服を着た女がいた。そいつは口を開いて
「冒険者ヒロ。貴様は現在、要観察者の対象となっている。私と共に署まで同行してもらおう。」
‥‥そんなことを言い出した。