コメディ・ライト小説(新)
- Re: 不運の最弱勇者 ( No.4 )
- 日時: 2023/02/05 12:03
- 名前: 名のない初心者作家 (ID: bSLQhqZo)
「俺が何をしたって言うんだ?第一根拠はなんだよ。」
俺は理不尽にも連行され、こうして尋問されていた。
「お前は今日、クエストにて魔法を使ったそうだな。それも剣で。」
「あぁ、ファイアカッターのことか。それがどうしたんだよ。」
「さも当然のように言うな。魔法は神によって与えられる奇跡。本来正当な触媒を協会で得てからではないと使えない。そしてその触媒に剣はない。不審な魔法使いを見つけて連行することの何が悪い?」
なんだって?そんなの聞いたことないぞ。あの女神、何で教えてくれなかったんだよ!どうすれば‥‥あ!そういえば言ってたな。おススメしないって。でもさ、それならもっとはっきり言ってもいいじゃん。
‥‥‥。
「俺は昔たまたま剣で使えたことがあった。それ以来ずっとこれでやっている。今更何も言われる筋合いはない!」
「そうであっても我々にとって不審であることに変わりはない。」
‥‥マジか。どうしよう。
「猶予をくれ。俺が魔王軍幹部を倒してくるよ。それで俺がこの国の害でないことが証明されるだろ?」
「そんなことで逃げれると?‥‥まぁいいだろう。そのかわり、私はお前のことを信用出来ないからお前たちの冒険にしばらくついてまわる。それでいいと言うなら猶予をやろう。」
「ありがとう。それで俺が間違われてる幹部はどこにいるんだ?レベリングしたらすぐカチコミに行くからよ。」
「最も近く、そしてただの冒険者であるお前に倒せる可能性があるのは炎魔法を操るライデル。そいつの本拠地は港町のアクアリアの先にある離島だ。」
炎魔法の使い手なのに海なのか?火山じゃなく?おかしな話だ。まぁここでは普通なのか。
「わかった。次の目的地はそこだな。じゃあ早速ここから出してくれ。」
「いいだろう。」
こうして俺は仮釈放という扱いで外に出れた。
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その後、仲間に無事を伝えに来たのだが…
「あっきたぞ、不審者め!」
「キャー怖い!」
「こっち来ないで!」
‥‥コイツらなぁ。
「お前ら、思ってねぇだろ。クソ棒読みじゃねぇか!」
「悪い悪い。」
「もしヒロが来たらこうしようってフィオが!」
「あぁ!裏切ったわね!」
「お前ら、まず何があったかぐらい聞いてくれよ‥‥」
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「‥‥とまぁこんなことがあってだな。俺は捕まってたんだ。お前らは俺を信用してくれるよな?」
「あぁ。国家に害をなすにしては度胸がないしな。」
「そうね。それにしては弱すぎるわ。」
「あんなにケガするとは思わなかったわ。何で動かない相手に攻撃するのに失敗すんのよ。」
辛辣だな、おい!まぁ信用してもらえてるのか。会ったばっかだけど仲間だもんな。
「ま、まぁ複雑だけど嬉しいよ。これからしばらくはレベリングの日々だが、頼むよ。」
「もちろん!」
こうして俺たちのハードな日々が始まった!
(しばらく警官レインさんは存在感ないですよ。)