コメディ・ライト小説(新)
- Re: 不運の最弱勇者 ( No.11 )
- 日時: 2023/02/05 12:29
- 名前: 名のない初心者作家 (ID: bSLQhqZo)
俺たちはリンの家に行った。
‥‥が、返事がない。どうしたんだろう。
「そういえば今は、畑にいる時間か。行ってみる?」
「そうだなじゃあ行ってみるか。」
「いやよ。」
何がだ?フィオは何を考えている?
「どうしてよ。」
「「なんでだ?」」
「それは一体‥‥」
「ただ会うだけでリンがスッキリするならいいけど。どうせやるならある程度工夫したいでしょ。」
「どういう風にするの?」
「まず、リンだけで畑に行くのよ。そしたらどうせリンの家族は冒険者になれなかったのかってバカにするはずよ。 」
「たしかにそうね。ムカつくけど。」
「それで、ショボンとした空気感を出しながら一緒に帰って来るの。そして‥‥ねぇリン。合鍵持ってる?」
「持ってるわよ?」
「なら貸して。私たち4人で家で私たちの早めの結成1年記念パーティの準備しておくから。それでサプライズってことよ。これ持ってってね。」
そう言って取り出したのはクラッカーだ。
「分かった。はい、鍵。」
「どうも。じゃあ行ってらっしゃい。」
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〜リン視点〜
フィオ、いいこと考えるじゃない。楽しそうね。あの2人が驚く顔が早く見たいわ。
あ、いたいた。そろりそろりと近づいて‥‥
「ただいま!」
「あぁ、とうとう帰って来たのか。」
予想通りだけど‥‥
やっぱムカつくわね。どうしてくれようかしら。‥‥じゃない!ガマンよガマン。
「話したいことがあるの。家にいこ?」
「はあ。分かったわ。」
何よ今のため息!無性にムカつくんだけど!あ。ダメダメ。冷静に冷静に。
「‥‥お願い。」
暗い雰囲気を演じながら家に帰った。
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あらかじめ閉めてあった鍵を開けて家に入ると。
「あ。来た来た。じゃあ始めようぜ。」
「え、誰?何なの?」
「母さん、不法侵入だ。警察に行こう!」
「あぁ、待って待って。私が呼んだのよ。‥‥ちょっと父さん!待ってってば。」
「‥‥どういう事だ?」
「まずこの人達は誰なの?」
「私たちはリン殿の冒険仲間です。私はレインと申します。」
「私はフィオです。」
「俺はロイです。」
「俺はヒロです。俺たちはこの5人で日々旅してます。」
「冒険者になれなかったから帰って来たのじゃないか?」
「冒険者になったの?1年かかったの?」
「失礼ね!あの翌日には既にヒロと仲間だったわよ。レベルも35よ。だからエレメントに帰って来たんだから。」
「そ、そうか。悪かったよ。」
「おめでとう。」
「じゃあ、結成1年記念パーティ、開催!」
「開催ー!」
「パーン!」
今までの話をリンの親としながら楽しく一週間を過ごした。