コメディ・ライト小説(新)
- Re: 不運の最弱勇者 ( No.13 )
- 日時: 2022/07/28 10:51
- 名前: 名のない初心者作家 (ID: bSLQhqZo)
エレメントに帰って来た。
いいかげん、スライム討伐ではレベルも上がらなくなった。そんな中、仲直りを果たした俺たちが標的にしたのはスピーディデンデンツムリだ。聞いた途端、アホみたいな名前だと思った。
だって、デンデンツムリだよ?デンデンムシとカタツムリを掛け合わせたようなやつだよ?それなのにスピーディなんだよ?もう、訳がわからん。そんなアホみたいなやつなのに、この世界ではスライムの次に標的にするようなメジャーモンスターらしい。いつぞやのレタスといい、コイツといい、俺この世界が嫌いになってきた。
「どうしたんだ?そんな苦虫を噛んだような顔して。なんか今日、変だぞ?」
「と言うより、このクエストを受け始めた時ぐらいからじゃない?」
ロイとリンが心配し始めた。もう考えるのはやめよう。
「‥‥何でもない。クエスト頑張ろうぜ。」
「まぁ、ヒロがおかしいのは今に始まったことじゃないし、いいわよ。」
「そうかもしれませんね。」
フィオとレインも心配し始め‥‥
「おい!どういうことだよ!」
「「「「言葉通りだけど?」」」ですが?」
「息ピッタリだな、おい!それはこれから発揮しろよ!」
「言われなくても‥‥ねぇ?」
「ウンウン。」
クソ。俺がどう思われているかよーーーく分かった。後で仕返ししてやる。
「じゃあ行くか。」
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スピーディデンデンツムリはボル○顔負けの速さらしい。ボ○トは100m9秒なのにコイツらは○ルトより2秒も速いらしい。
コイツらの厄介なところは目の前に現れた動くものを何でも丸呑みにすることだ。後ろから近づいて急所をつけば倒せるが後ろに近づくことが難しいのだ。だって7秒だもん。そこで俺たちはデンデンツムリの通るところに摩擦強化の魔法陣を敷いて足止めをすることにした。
「フィオ、準備できたか?」
「ええ。」
「じゃあこれに入れ。」
そう言って取り出したのは大きめの箱。人間が姿を見せたら食われちまうからな。
その後、何のハプニングもなく俺たちは無事クエストを達成した。