コメディ・ライト小説(新)

Re: 不運の最弱勇者 ( No.18 )
日時: 2022/06/22 22:47
名前: 名のない初心者作家 (ID: bSLQhqZo)

王都で幹部討伐の祝賀会をする前に俺たちはエレメントに帰った。幹部討伐をした冒険者パーティやその家族は王都の永住権が渡される。本来王都はありとあらゆる貴族たちの別邸で埋め尽くされているわけだが、国家の栄誉となる幹部討伐者はそこに住めるらしい。なんとも嬉しいことだ。リンはレオンの村行って、ロイとフィオはそれぞれの家族に報告だ。フィオの家にはお世話になっていたので軽く挨拶をした。その後ロイの家族にも会ってみたのだが‥‥
「何というか、予想通りのような、期待はずれのような‥‥」
「悪かったな!俺の家族はただの一般市民だよ。親と妹と俺のごく一般的な4人家族さ!てゆうかなんだよお前、なんでついて来たんだよ。お前も家族がいるんじゃねぇのか?」
家族か‥‥元気にしているかな。弟はぼちぼち中学生かな?でも‥‥
「‥‥もう会えねーよな。」
「‥‥何かあったのか?」
っと。声に出てたか。
「いや、なんでもねぇ。会う必要もねえよ。」
「‥‥そうか。なんか、悪かったな。」
「いいや。それよりどうするよ。王都には俺たちパーティ用の小さめの屋敷があるんだろ?」
「‥‥ああ。これで正式な拠点ができたな。」
「お前らの家族はみんな越してくるのか?」
「フィオの家はそうだろう。俺もそうだ。リンは‥‥どうなんだろうな。」
「だよなぁ。リンの親は一つの集落を治めているわけで。となると‥‥なぁ、お前らは家族と過ごすのか?小さめとは言いつつ屋敷は屋敷だぜ。家族にも別にあるらしいじゃねぇか。このままだと俺1人かリンと2人きりだぜ?ちょっと気まずい‥‥」
「大丈夫だよ。パーティみんなの方が楽しそうじゃねぇかよ。迷わずそっちを選ぶぜ。」
「助かるよ。」
その後パーティ全員で合流し、新たな拠点に向かった。



「そうか。やっぱりリンは家族来れなかったのか。」
(やった。)
「でもいいわよ。親の驚いた顔がすごく面白かったし。」
(嬉しいなぁ。)
「それはみたいなぁ。」
(フフフ。)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「フィオ、うるせえなお前!なんだ?聞いてほしいのか?このかまってちゃんめ!」
「かまってちゃんって何よ!いいわよ、言ってあげる。私の家、準男爵家から子爵家に階級が上がったのよ。‥‥頭が高い!もっと跪きなさい!」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「「「ははぁ!すいませんでした子爵様!」」」
「‥‥ごめん、自分でやれって言っといてなんだけどやっぱやめてくれない?っていうかなんでそんなに乗り気なの?‥‥ごめん、マジでやめてください!」
「子爵様!我々になど敬語はいりません!どうぞなんなりとご命令ください!」
「「ください!」」
「悪かったから、本っっっ当にやめてぇ!!」



さんざんフィオをいじり倒した後、屋敷に着いた。それはまあ立派でフィオの家ほどに大きかった。
「これで小さめだとよ。すげえな。」
「「ウンウン。」」
「そう?うちもこんなもんでしょ?」
「それは使用人ありだからだろ?ここは俺たち4人用だ。」
「確かに‥‥そう見るとデカイかも‥‥」
「しかもだ。さらに幹部を討伐したらもっとでかい家に住めるらしいぜ。どうだ?やる気出るだろ?」
「「「おお!」」」
俺たちは幹部討伐の祝賀会を前に新たな幹部討伐を決意した。