プロローグ『お前なんかこの世界にいちゃいけないんだ!』『死んじゃえ!』「ッ...!」早朝5時前、俺は目を覚ました。酷い夢のような回想、ほんと最悪だ。俺は鳴らないスマホのアラームを解除し、ベランダに出た。「......何でこんな夢見ちゃうかなぁ」吐き捨てるように目の前の水平線に呟いた。潮風に当たると、少しだけ気分が良くなる。そう信じていた。室内に戻る。誰かが起きている様子はない。テレビを点けて、孤独をまぎらわせる。今日も平凡でフラットな1日が始まった。