コメディ・ライト小説(新)
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.3 )
- 日時: 2022/08/13 18:06
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
1話 転校生
夏休みが明けて1週間が経ったが、どうにも体がダルい。
「「行ってきまーす」」
俺には玄関から出るのにも一苦労だと言うのに、こいつーー桐野夕姫はハイテンションだ。
「ん?どしたの?のぞみん、まさか夜遅くまでナニしてたのかなぁ~?」
始まった。夕姫は人の事を心配できる良いやつなのだが、平気で朝からセンシティブワードを発してしまうド変態なのだ。
「はぁ...。朝からド下ネタを言えるお前の思考と神経に俺は脱帽しているよ。
...あっ」
なんと言う事だろう、たった今、この生粋の天然と変態を兼ね備えたハイブリッドを黙らせる方法を思い付いた。
「ねぇねぇ、私と良いことシよ?」
すんごい、頭溶けそう...。というかそういうことじゃなくて。と頭を切り替え、俺は彼女の肩を掴む。焦った様子を見せるが、お構い無しに耳元で囁いた。
「そんなにしたいなら、俺だけのもになれ(?)...なーんてな、本気にした?少しはこれでこりてくr...あのーなにその構えはごめんって許しtブベラッ!!!???」
朝の住宅街に鈍い音が響き渡った。
まだまだ1話は続きます。
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.4 )
- 日時: 2022/08/13 19:17
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
「痛って~...お腹ぎゅるぎゅる言ってるし...」
そうぼやきながら、一番後ろの窓際の席にカバンを置いた。
すると、クラスメイトの木山迅が話しかけてきた。
「おはよう、叶望。」
「おはよう」
「今日、うちのクラスに転校生が来るらしいぞ。何でも女子だ」
だから朝から騒がしいわけだ。というか、なぜ女子を強調したのか小一時間ほど問い詰めたいところだが、まぁいいか。
...え?待って、俺の隣の席空いてね?
「あっふーん」
大体想像ついていたので、別の席へどうぞ。
「はいじゃあ今日は、転校生を紹介するぞ」
「夢野夏樹です。よろしくお願いします」
「じゃあ夢野の席は...」
高まる心拍数、流れ出る冷や汗。
「花山の隣だ。花山、後で校舎の案内してやってくれ」
「.....ハイ」
燃え尽きたよ、真っ白にな。
「俺、花山叶望。よ、よろしく」
「まぁ、握手してあげないこともないけど?」
.....何この人。
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.5 )
- 日時: 2022/08/14 14:18
- 名前: たまはる (ID: tEZxFcMB)
「これで終わるけど、何か質問とかある?」
「別に。」
別にってなんだよ。俺この人苦手だなとか思いながら教室に戻ろうとした。
「そう、じゃあ俺教室戻るから」
「...花山叶望。あんた、中学の頃に問題を起こした生徒でしょ?」
「......何のこと?」
確かに、問題を起こしたかもしれないが最終的な被害者は俺なのに。というか、何で地元から300km以上離れた高校にその情報が回っているのか。
「ネットすごいよね、個人のことまでよく分かる」
「...言っとくけど、俺はその問題とやらとは無関係だよ。同姓同名じゃないのか。」
そう吐き捨てて、教室に戻った。
正直、今中学時代のことを知られるとなると他人に迷惑がかかる。
「ーーで、数曲線が」
「何でこっち見てんの」
「いいじゃん、それに中学の頃のことが本当かどうか知りたいしね」
うるさいなぁ。少しからかってやるか。
「はぁ、夢野さん俺のこと好きなの?」
「なっ...!?ば、バッカじゃないの!?そんなわけないじゃん!!!」
「どうした、うるさいぞ~」
これで少しは懲りてくれたかな。
ーー屋上
うちの学校は全国でも中々少ない屋上の出入りが自由な学校だ。といっても、基本的に俺と夕姫しかいないが。
- Re: 色褪せた僕は、 ( No.6 )
- 日時: 2023/01/06 20:22
- 名前: たまはる (ID: 5R9KQYNH)
「そういえば、のぞみんのクラス転校生来たんでしょ?」←機嫌良くなった
「まぁねー。中々に曲者だけど」
可愛いとか言おうとしたが負けた気がするので止めておいた。
「しかも中学の頃のことを探ろうとしてきてさぁー。軽くあしらっといたけど」
すると夕姫は難しい表情をした。
「もう時間の問題かもね。せっかく郁さんのとこまで来たのに」
「まぁ、気にすることないさ。結局はバレるしね」
再びお弁当を食べる箸を動かす。我ながら美味しくできてて感動した。
ーー放課後
校門で夕姫を待っていると、夢野が寄ってきた。
面倒だ。
「誰か待ってんの?」
「はぁ、俺の友達」
「待って何でため息つくのよ」
良いじゃん別に。絡まれるの面倒なんだからさ。
「何でも」
「お待たせ、のぞみーん」
やっと来た。...なんで両手広げて猛ダッシュしてんの。あっ、やべっ。
「むぎゅー!!」
「バカ野郎ぉぉぉぉ!!」
この野郎、尻餅ついたせいで腰痛い。しかも立派なお胸が当たってらっしゃる。
「な、ななななな何を!!??」
何でこの人赤面してんの。
「何って、いつもやってることですが?」
やってないし。
こいつの捏造癖はどうにもならないので放っておいているが、今はやばい。
「アンタら一体どういう関係なのよ!」
「だから友dムグッ!?」
「もちろん体を重ねて濃厚な夜を過ごしあった仲だよ」
バカぁぁぁ!!
「プハァ!違うから!そんな関係じゃないから!夕姫、行くぞ!」
「あぁーれぇー!」
1話終了です。
2話も末永くお待ちください。お待ちください。あでゅー!
閲覧が30超えてるウレシイ...ウレシイ...