コメディ・ライト小説(新)
- Re: 始発線は終点をしらない ( No.13 )
- 日時: 2022/08/31 14:08
- 名前: 琥珀*@ (ID: GDWSGe53)
【夏の特別編】第11話「どんな時でも楽しく夏を」
「ねぇ、千歳君!」
「…‥‥」
「さっきから、無言は辞めてよ~」
私、凪咲。今は親友の4人でプールに来てるんだ。
‥‥でもね。私が密かに好意を寄せている相手、千歳君が元気がないみたいなんだよ
「‥‥しんどい?しばらく休憩しよっか!」
私は千歳君を休憩スペースに連れて行って、休ませてあげた。
「お~い!凪咲ちゃん、千歳君!」
「凪咲!千歳!ココにいたのか!」
私の親友の二人、星奈ちゃんと湊君が運よくなのか、運悪くなのか来てくれた。
もう少し、二人きりでいたかったけど‥無理だよね。
「千歳君が具合が悪いと聞いて、飲み物を買ってきたよ。普通の水だけど」
そう言って、星奈ちゃんが少し濡れた手で水を渡してくれた。
「あ、ありがとう!わざわざ来てくれて‥」
「ううん。大丈夫だよ‥‥それより、千歳君は寝てしまったんだけど?」
「ホントだ。千歳寝てるな‥‥笑える!しばらく寝かすかー」
本当に、千歳君寝てる‥‥寝顔もカッコイイな。
は~あ。やっぱり千歳君のことが好きだよ‥‥
「でも、ココに一人で置いとくってわけにはいかないぞ?誰か見とかなきゃ」
湊君がそう言った。
「だったら、私も疲れたし見ておくよ。二人は…二人きりで楽しんでね!」
二人は一瞬、とまどった顔をしたけど…直ぐに笑顔で「ありがとう」と言いながら言ってしまった。
「次は、アナタたちだからね」
星奈ちゃんが、そう言ったのを…私は気づいて無かった。
「ん……?」
「あ、起きた?千歳君。」
「俺は、寝てたのか‥?」
「ふふ‥そうだよ~」
千歳君は、「えっ!?」って顔してた‥なんかその顔もカッコイイ。
でも、顔じゃなくて性格もいいからやっぱり好きだよ‥
「どうした、凪咲?」
「あっ、ゴメンね‥考え事してただけだよ」
つい、浮かれてしまった‥
「そうか?ならいいが…」
「じゃあ、起きたところでプールに戻ろっか!」
「ああ。湊たちはどこだ?」
…できれば、「2人きり」で遊びたいなぁ
「湊君とこじゃなくて、たまには…2人きりで遊んでみない?」
小声で、「嫌だったらいいけど‥」って言ったけど、気づいていないみたいだな
「…………ああ。いいよ」
それで、私たちは湊君と凪咲ちゃんとは反対方向のウォータースライダーで思いっきり遊んだよ。
すごく楽しかったな~
それで‥千歳君がウォータスライダーの時、何か言ってたけど‥うまく聞き取れなかった。
確か、
「俺は‥‥が‥‥‥だ」
って言ってたんだ。なんなんだろうね‥‥
今日も楽しんだし、帰って早く寝ようかな。
次は、予定は何もないんだ。
いつか、会えるといいな‥‥みんなに。千歳君に。
夏休みの間、またいつか。