コメディ・ライト小説(新)
- Re: 始発線は終点をしらない ( No.23 )
- 日時: 2022/09/04 12:56
- 名前: らる@羅瑠 (ID: GDWSGe53)
第23話「意識は‥‥」
「アルト君っ!大丈夫!?目を開けてっ!」
上から、美央の声が聞こえてくる‥‥
なんだか、意識がない‥‥
「う‥‥」
なんとか声を出せたけど、背中の方が痛いな…
「アルト、目を覚ましたか?」
「無事でよかったね…」
「でも、守ったところは良かったよ」
「目を覚まして良かったな」
そして、湊や星奈‥凪咲に千歳と、あの4人の声も聞こえる。
「あっ…ココはどこだ…?」
「ココは病院です!知らない男に殴られて…私を庇ったせいで!」
美央が、泣きながら説明してる‥
俺は、ただ美央が好きだから守っただけなんだよ‥‥
「美央、お前は泣くな」
「はい…わかりました」
素直だな。言うことをしっかりと聞いてくれる。
「あ、アルト君おきたのね」
看護師さんが話しかけてきた。
「あ、起きました」
「うん。だったらしばらく安静にしておいてね。すぐ直ると思うわ」
「了解しました」
看護師さんが行くと、俺は美央たち5人としばらくの間話した
「へぇ…そういうことがあったんだな」と湊
「カップルで割引…どこかで聞いたことあるわね」と星奈
「勢いのままカップルって言っただなんて…少し笑っちゃうわね」と凪咲
「まぁ、珍しい体験をしたし結果オーライだな!」と千歳
凪咲には皮肉っぽい言いまわして言われたが一応スルーした
「そうだな‥」
「ゴメンなさい‥‥アルト君。私を庇ってこんなことに‥」
「いいよ、別に。痛みも引いてきたし‥」
ふと、湊たちの方を見ると‥4人ともいつの間にかこの場に居なかった。
「なぁ、美央‥‥」
「‥ん?なんですか?」
「俺と、付き合ってくれないか?」
ああ…言ってしまった。フラれるのは覚悟している。
「べっ別に断ってもいいからねっ!」
慌ててそう言う俺。
「断る‥‥?そんなわけないじゃないですか!アルト君は人気者とは別として、性格もいいし…あの時守ってくれたし」
俺は黙って話を聞く
もしかして‥‥と思う自分が嫌だ
「私は、ずっと前から好きでした。アルト君のことを」
「じゃあ‥‥付き合うのは‥」
「勿論です。私も嬉しいな!」
美央は、今日一番の笑顔で俺に抱き着いてきた