コメディ・ライト小説(新)
- Re: 始発線は終点をしらない ( No.27 )
- 日時: 2022/09/05 20:38
- 名前: らる@羅瑠 (ID: GDWSGe53)
第27話「楽しい後は勉強会」
「それでは、今から授業を始めます」
俺は湊。学校でもないのに授業が始まる。
担任の先生は北条 星奈先生。
何でも、星奈先生はとびきり勉強ができるらしく‥‥
俺、千歳、凪咲、美央、アルトの5人は星奈先生にテストの赤点回避のため、勉強を特別に教えてもらうことになったんだよな
「じゃあ、まずは国語をするわね。テストは漢字よ。漢字を徹底的に覚えるの。そこで、みんなの実力がどれくらいか知りたいので、漢字テストを私が作りました。じゃあやってください」
いきなりの漢字テスト。ムズイ!
「…星奈ちゃん。抜き打ちね。コレは」
「凪咲ちゃん。テストでいつか抜き打ちがあるかもなんだから」
俺は星奈の意見に納得した。
一応‥‥わかるところは全部埋めとかなきゃだな
「はい。ストップ!時間は終わりよ」
「星奈ぁ!早いって」
俺は声を上げる
「わがまま言わないで」
キビシイ視線で冷たくいいはなたれ、敗退する俺。
「うん。美央ちゃんは全問正解よ。千歳君と凪咲ちゃんは惜しいわね!アルト君は埋められてるけど間違えてる。湊君は、あまり埋められてないわね」
「やった!」と全問正解の美央は喜び、千歳と凪咲は見直しをお互いにしている。
アルトは、間違えを確認している‥‥
俺はやばい。出来が違う!
「湊君。大丈夫だよ‥‥そのかわり最後まで残って」
「え‥?」
静かに、柔らかい声で囁く星奈の顔が目の前に
そして、そこから少し時間がたって勉強会は幕を閉じた。
「湊君。残ってくれてありがとう…」
「まさか、俺だけもっと特訓するのか!?それはカンベン」
「ふふ。そんなことするわけないじゃないの!」
イタズラっぽく笑う星奈
だったら、何だっていうんだ‥?
「これは、湊君にしか言えない事よ‥」
少しだけ泣きじゃくる声で星奈が言う。
そして、ついには泣き出してしまったんだっ……
「星奈っ!どうしたんだ?何が悲しいんだっ!?」
「ううっ‥ゴメンね。実は‥‥引っ越しすることになったんだっ!」
引っ越し‥‥?星奈‥が?
その泣きじゃくる星奈の前で、俺も一粒の涙を流した。