コメディ・ライト小説(新)

Re: 始発線は終点をしらない ( No.29 )
日時: 2022/09/06 18:13
名前: らる@羅瑠 (ID: GDWSGe53)

第29話「見つけてもらって微笑んで」


「嬉しい‥‥嬉しいよっ」

私は星奈。今‥‥目の前で湊君が泣いてしまっている。
実は、私が引っ越すことになったんだ。でも、今取り消し‥ってなったの!

「うん‥私も嬉しいよっ!湊君、それからみんなと別れずに済むんだからっ!」
私も、泣きじゃくる‥‥今までの悲しい時の涙も、今のとっても嬉しい時の涙。全ての感情を乗せて

「‥お前らっ…何してるんだ!?」
「湊君、星奈ちゃん大丈夫!?」
「お2人とも、泣いているのですが…」
「何かあったのか?話してみろ!」

そこにいるのは、千歳君に凪咲ちゃん。美央ちゃんにアルト君の4人。

「みんなぁっ‥‥嬉しいよぉ‥」
私は、涙目を隠すようにしてみんなの元へ駆け寄った。

「で、何があったの?」
「ああ…湊君が急に泣き出したんですよ。なぜか知りませんが」

(嘘だけどね‥犠牲になってもらうわ。湊君)

「泣くなんて、男じゃないな。湊」
「おい、ひねくれ者。からかい者に改名するか?」
「俺はひねくれてないからそういうこと言うなっ!」

いつも通りの一面に、私はとてもほっとした‥

「湊君っ!あなたも「改名屋」って名前にする?」
「凪咲っ!ふざけるなよ!お前は‥「おふざけ屋」だな」
「あんたがふざけるな!」

‥‥相手にされないので、私はこの場を去った。
そして小声で

「美央ちゃん、アルト君。今度クラス替えがあるらしいですよ。希望もかなえられるそうです」

そして、私は音を立てずに廊下を走ってクラスに戻った。
美央ちゃんにアルト君が嬉しい顔と感謝の顔になってくれたのは言うまでもないな

「あれ?星奈どこいった?知ってるか。美央、アルト」
「いいえ。知りませんよ」
「いつの間にかいなくなってたんだ」
「ふぅん‥」



私は、クラスに戻ったはいいものの‥少しだけ道に迷ったんだ。
湊君と私が泣いていたところは、クラストは一番反対側の建物だったから、人目につかない所
よく、千歳君たち見つけれたな。って思う

「あ、星奈ちゃん‥」
私は、クラスメイトに話しかけられて微笑んだ。
そうしたら、いつも相手も優しい顔で微笑んでくれる。

どうやら‥私に彼氏が出来たらから人気になってるみたい。
どうしてだろうね‥

そして、授業のチャイムが鳴り、授業が始まった。