コメディ・ライト小説(新)

Re: 始発線は終点をしらない ( No.42 )
日時: 2022/09/11 12:26
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

第42話「トラブルは付き物です」

俺はアルト。正直、あまりにも順調じゃなさすぎてヤバい。
いやまあ、価格設定とかオプション表とかはすでに出来てるんだけど、その他の準備が間に合ってない状況だ。

「うーん...ベッドとかも必要だし、費用足りるかな?」
「...あっ!みなさん、足りないなら作れば良いじゃないですか!」
「奏ちゃんナイス!今ざっと計算してみたけど、普通に足りるしなんなら余る」

星奈の暗算が早くて最早人間かどうかも疑うレベル。
ともあれ、かなり目処はたってきた。後は、美央の暴走を止められるか...。


「あっ、君たち添い寝屋やるんだろ?なら、技術室に木材が大量に余ってるから、それ使っていいよ」
「ありがとうございます!」

まさか先生から貰えるとは。良い想定外だった。それと、布団とか買っても全然余る。※星奈調べ
早速作業に取りかかると、星奈のあり得ない力が発揮される。

「星奈、まだ5cmしか刃が入ってないぞ」
「うん大丈夫大丈夫。...オラァァ!!!」

すると、木材はとてつもない音を鳴らして綺麗に割れた。
俺は、星奈が本当に人間なのか心配になってきた。

「ふぅ~...やっぱノコギリで切ろ」
(((...絶対に怒らせたら確実に死ぬ!)))

作業開始から30分経過して、完成が近づいてきた。

「いやー、まさかこんな短時間で3つもベッドが作れるなんてね」
「そうだな...いっ!?」
「アルトくん!?」

やってしまった。といっても、釘がかすって血が出た程度だが。

「いやぁぁぁ!アルトくん死なないでぇぇ!」
「この程度じゃ死なないから!俺そこまで弱くないから!」
「本当、バカップルだよね」
「凪咲ちゃん、そんなものじゃないよ」

何とか準備が終わり、これからシチュエーションのテストを行う。まあ、どうなるのかはご想像にお任せするよ。