コメディ・ライト小説(新)

Re: 始発線は終点をしらない ( No.48 )
日時: 2022/09/13 20:47
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

第48話「偶然な運命」

俺は湊。何か、とんもないようななくないようなことが起きた。

「あ、アナタは2組の...一ノ瀬蒼李いちのせあおいくん!?」
「え、そうだけど...というか僕のこと知ってたんだね」
「ひゃ、ひゃい!?」

黒髪にメッシュの金。そして童顔。
奏がなぜこんなに動揺しているのか、俺には検討もつかないが...。それにしても、俺以外の5人は察しているようだが。
すると、星奈に引っ張られた。

「湊くん、蒼李くんは奏ちゃんの好きな人よ」
「え!?そうなn痛い痛い!!やめてぇぇ!ベアークローは痛いからぁぁぁ!!!」
「余計なことを喋るお前が悪い」
「?」

ミチミチと音を立てながら、ベアークローを決める星奈は悪魔同然だった。
ようやく解放してもらい、蒼李がなぜここに居るのかを問った。

「それにしても、何で蒼李がここに?家は逆のはずだろ?」
「いやーそれがさ...」

遡ること30分前。蒼李は、グループでの人生ゲームに負けてしまい、一人で橋に行けと言われてしまった。
しかし、何も起きなかったので帰ろうとしたら、ちょうど俺たちが来たらしい。
それにしても、人生ゲームに負けたぐらいで心霊スポットに行っていいものなのか。

「お前も大変だな...」
「あはは...」
「ねえ、奏ちゃんがゆでダコみたいになってるんだけど」
「こっちもこっちで大変だな...」
「アルトくん、私たちだけ戻って[ピーーー]しよ?」
「いきなりそんなこと言うなよ!その見た目でその発言完全にアウトだから!」

...うーん、バカップル。
正直、ここまで酷い女の子を見たことがない。

「まあ、みんな用事があるんだろ?よかったら、僕もそのグループに入れてよ。あ、これメアド」
「うん!ぜひぜひ!大勢いた方が楽しいしね」
「凪咲の言う通りだな」
「よろしくね、蒼李くん!」

俺たちは、思わぬ形で蒼李との出会いを果たしてしまった。

新キャラ:一ノ瀬蒼李