コメディ・ライト小説(新)

Re: 始発線は終点をしらない ( No.5 )
日時: 2022/08/27 06:51
名前: ゆのの。 (ID: GDWSGe53)

第三話「少しの恋心」


「ん…俺、寝てたのか!?」
湊は、ベットに身を投げて、独り言を喋りながら寝てしまったらしい。
一時間くらいたっただろうか。家に帰っていた時と、大幅に時間が違っていた。

「さてと、宿題するかぁ‥」
面倒くさいと思いつつも、心底簡単だったので直ぐに終わらせた。
そこから、暇になって来たのでケータイをいじり始めた。

「湊~!ご飯よ。降りてらっしゃい!」
お母さんの声が聞こえ、湊はダイニングへと向かった。
食欲がないのであまり食べずにお風呂に入り、そのまま寝た湊だった。



「ふぁ‥学校だな。早くいかなきゃいけない‥」
一応学校の用意は済ませて置いたが、着替えもしなければいけないので少し急いだ。

ピーンポーン
ドアを開けようとしたら、家のチャイムが鳴った。
ドアを開けると、千歳、星奈、凪咲がいた。

「今日も、一緒に学校へ行きましょう!」
星奈からも言われ、4人で学校へと向かった。



キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、それぞれのクラスで授業が始まった。

湊が3組、千歳が2組、星奈と凪咲が1組だ。
授業の内容は同じで、漢字テストがあった。

(…全然わからねぇ‥ちゃんと勉強しなきゃいけなかったのか‥)
湊は心の中でそう思った。
(ふふ‥楽勝ね。中1の問題じゃなくて高校生の問題を出してくれないと)
星奈は、流石の秀才であり、もうすべて終わっていた。
(全くわからないな‥ココは勘で行くか‥)
さすが、素晴らしき直感の持ち主。千歳は勘で、良い点数を得ていた。
(ふぇ‥ちょっとわかんないところあるし!最悪‥)
凪咲は、分かるところもあれば分かるところもある。平均点であった。



そして、休み時間。

「どうだった?漢字テスト」
「あれですか?楽勝でしたね。簡単です」
「ああ‥勘で全部は埋められたが」
「多分、出来た!だけど分からないとこあった‥」
しばらく話したあと、ケータイでメール交換をした。

「OK!全員入ってるぜ。グループも作っておいた」
「では、家に帰ってトークしましょうか!」

全員、家へ帰りさっそくトークし始めた。

グループで相談した結果。最初は
湊×星奈
千歳×凪咲
だ。

~湊×星奈~

湊: 「よろしくな。星奈!」
星奈:「はい。よろしくお願いします」
湊: 「ところで‥今日はなにか良い事あったか?」
星奈:「そうですね‥帰って来たテストの点がすべて100点でした」
湊: 「すげぇ…尊敬する!」
星奈:「…あっ…ありがとうございます…」

(湊さん…凄く優しく積極的な方ですね‥)

湊: 「そういえばな、俺、好きな子が出来たんだ!」
星奈:「まぁ‥そうなんですね!良かったですね~」

(何なのでしょう‥なんだか、感情的になってしまいます)

湊: 「ああ、その子はな。凄い優しくて頭がいいんだ!」
星奈:「湊さんに、合ってるじゃあないですか‥」

(…あっ‥もしかして嫉妬ですか!?これは。私が湊さんを、好き‥!?)

(嘘だろ‥自分ってこと気づかないのか‥まぁいいけど)

この二人は、お互いが好き合ってることを気付かないまま。
恋愛の「終点」へ向けての二人の第一歩だった。