コメディ・ライト小説(新)
- Re: 始発線は終点をしらない ( No.55 )
- 日時: 2022/09/16 18:34
- 名前: らる@羅瑠 (ID: GDWSGe53)
第55話「2人の行方」
「ど‥どうしたらいいのでしょうか‥」
私は奏。なぜか、蒼李君と一緒に部屋に居たら、部屋の鍵をかけられてしまったのです!
「落ち着いて、奏。これはもはや俺たちに託された脱出ゲーム。いつか、アウナンスでも来るだろう」
「そう‥ですね。それまで、何をしておきましょうか‥」
「ん~‥‥後夜祭のことでも考えておくかー」
「分かりました!ですが、鍵が掛ったら他の方たちが入れないっ!」
そう、私はあることに気づいて蒼李君に持ち掛けた。
「お前、敬語だけじゃなくてタメ口できるじゃん」
「あっ‥失礼しました」
苦笑しながら言う蒼李君。なんだか恥ずかしいです‥
「まー確かに、鍵かかってたら入れないよな~ 鍵を持ってない限り。」
「持ってない限り?」
「そう。あの星奈は絶対鍵を持ってるに決まってる。持ってなかったら一大事だ」
蒼李君の鋭さがまたもやカッコいい‥やっぱり好きです‥
「あの星奈ちゃんは確かに持ってますね」
「ってことは、閉じ込めたのは誰だ?」
「え‥‥私はバカだからわかりません‥」
「あれ、外側からだったら鍵ないと入れないだろ。だったら逆に、鍵があったら閉じ込めることもできる。んで、その鍵を持ってるのが星奈。つまり星奈たちがやったってことだ」
‥蒼李君は、運動もできて頭もさえている‥こんな私とは大違いですね。
「だがな‥鍵がないと内側からは鍵がないと開けない。内側から鍵をかけられたらの話だが。」
そう、蒼李君が言ったら‥
『2人とも、楽しんでる?私は凪咲。で、後は千歳君や星奈ちゃんたちがいるわ。
そして、2人にやってほしいことがあるの。以上よ‥頑張ってね。後夜祭までに』
そうして、アウナンスは途切れた。
「言っただろ?星奈たちの仕業だと」
「そうですね。で、何をすればいいのでしょう」
「‥‥‥それ、俺は分かったかもしれない」
「!?分かった!?だったら、言ってくださいよ!」
私は、唯一分かっている蒼李君に答えを迫った。
「奏‥付き合ってくれないか?」
そう発した蒼李君は、太陽の光で光り輝いていた。