コメディ・ライト小説(新)

Re: 始発線は終点をしらない ( No.58 )
日時: 2022/09/19 13:39
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

第58話「デートは二人だけ」

俺は蒼李。学園祭が終わったことで、俺の心には穴が空いてるみたいだった。
そんなある日、嬉しいことが。

「蒼李くん、今度の土曜日あいてる?」
「え?うん、あいてるよ」
「そ、そのよかったら、デートしない?」

最高だろ?大好きな彼女とデートに行けるなんて。
もちろん俺はOKサインを出した。


「...やべ、早く来ちまった」
「お待たせ~!」

目の前には、ロングスカートにカーディガンという可愛さMAXの奏がいた。
あまりの可愛さに、思わずよろけた。

「だ、大丈夫!?」
「天使だ...!」


何とか持ちこたえ、俺たちは腹ごしらえに飲食店へ向かった。

「いらっしゃいませ~。カップルの方ですか?」
「え?あ、はい」
「現在キャンペーンとして、カップルの方々には割り引きをしているんです」

なんというお得情報。割り引きをしてくれるとは、学生の財布には優しいサービスだ。

「蒼李くん、あーん」
「あ、あーん...」

俺、何してるんだろ。
見ての通り、奏にあーんをされている状況だ。
恥ずかしいし、何よりも人目が気になる。

「美味しい?」
「お、美味しいよ...」

何だろう、隣の人にめちゃくちゃ見られてる気が...気のせいだろ。
そうして、俺たちはお店を後にした。

「腹ごなしにどっか行くか?」
「そうですね...あ、私あそこ行きたいです!」

果たして奏が提案したあそことは一体...。