コメディ・ライト小説(新)

Re: 始発線は終点をしらない ( No.62 )
日時: 2022/09/23 17:41
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

第62話「家に居よう」

俺は湊。ニュースは秋雨前線だの台風だので、テレビの画面は埋め尽くされていた。
そんななか、なぜか俺の家に集っていた。

「やっぱここが落ち着く~」
「あのなぁ、人ん家なんだからもっと遠慮しろよ」
「そうだよ、ここは湊くんの家なんだから」
「言動と行動を伴わせてくれ凪咲」

とまあ、こんな感じ。
俺の家に集まるのは珍しいことではないのだが、台風が接近していて外はゲリラ豪雨が続いている。

「それにしても、全員両親が出張で居ないとはな」
「とんだ偶然だ」
「千歳、とりあえずお前はそこから降りろ」
「アルトくんアルトくんアルトくんアルトくんアルトくんアルトくんアルトくん...」
「...今日も美央ちゃんは平常運転ですね」
「奏ちゃん現実から目を逸らしちゃいけない」

アルトの言うと通り、全員両親が出張なのだ。例に漏れず俺も。
そしてこの台風のなか、それぞれで散らばると危険ということで俺の家に集まった。...別に危険じゃない気がするんだよなぁ。

「うわあ、雨強くなってきたな」
「よし蒼李、お前が一番最初に気付いたからお前が行ってこい」
「どこにさ」
「外に決まってんだろぉぉぉ!」

俺のテンションは十分おかしいが、子供は低気圧が近づくとテンションが上がるのは周知の事実。つまり俺も子供!
ということで、蒼李を外に放り出した。