コメディ・ライト小説(新)

Re: 始発線は終点をしらない ( No.64 )
日時: 2022/09/25 17:52
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

第64話「人狼の世界はハードモードです」

私は凪咲。ついに人狼が幕を開けた。

「それじゃあ、まずはカードを引くんだけど...」
「だけど?」
「原則として、私がゲームマスターです!」

突如、雷鳴が稲妻と共に鳴り響いた。
え、待って何でみんな悟った顔してるの。

「終わった...」
「ああ...役職バラされそうだな」
「何で私に対する信頼が薄いの!?」
「それは...日頃がねぇ?」

何か、悲しいな。
それは置いておいて、早速カードを引いてもらおう。

「さ、順番決めて引いちゃって」

順番は、奏ちゃん→美央ちゃん→アルトくん→湊くん→蒼李くん→千歳くん→星奈ちゃん、となった。
何か、星奈ちゃんは悔しそうだけど美央ちゃんはご満悦...。

「やった、アルトくんと一つ違いだ...」
「ダメだこりゃ」
「じゃあ、奏ちゃん。引いちゃって」
「は、はい...!」


一通り引き終えたところで、いよいよゲームのスタート。

「それじゃあ、人狼の人は手を上げて」
「はい」
「ん~!?ちょっと待った!!」

一斉に状況を察知し、顔を上げる。
何があったかというと、奏ちゃんが返事をしてしまい、このまま続ければ村人陣営が圧勝してしまう何とも見応えのない人狼になってしまうところだった。

「...仕切り直し?」
「そうだね...」
「ご、ごめんなさいぃぃ...!!」

こうして、カードを引くところから始まるのであった。