コメディ・ライト小説(新)

Re: 始発線は終点をしらない ( No.72 )
日時: 2022/10/08 15:43
名前: ぷれ (ID: tEZxFcMB)

第72話「お化けが出る?」

俺は湊。現在シングルベッドで二人で寝ている状態だ。

(ぐぅ~...狭い)

流石にシングルベッドで二人は狭い。星奈に7割を譲っている状態なので、かなり狭い。
というか星奈ぐっすりなんだが。

「...」
「すぅ、すぅ...」

小さな寝息を立てながら、星奈は寝ている。
そして俺は、とてもトイレに行きたい。今にも膀胱が破裂しそうなほどに、尿意がヤバい。
俺は、起こさないように静かにトイレへと向かった。

「アアアアアアアア!!漏れるぅぅぅ!!(小声)」

トイレのありがたみを知った瞬間だった。
スッキリして、部屋に戻ろうとすると、俺じゃない足音が聴こえた。
部屋に居る人も疑ったが、爆睡状態だったのであり得ない。

(こっちに来る...!?)

息を殺し、その場にうずくまる。
早く去ってほしいと祈りながら、小刻みに体を震わせていた。ビビってるとかじゃねえし、武者震いだし。

しかし、祈りは通じなかった。

「おーい、湊___」
「イヤァァァァァァァァァァァ!!!!!」

終わりだと思った俺は、声を上げて部屋に向かって走った。
階段に足をぶつけたが、パニックで痛みなど分からない。

「ウワァァァァァァァァ!!!」
「うるせえ!!!」

俺は千歳が投げた枕により、冷静さを取り戻した。
それにしても、一体何だったのか。