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コメディ・ライト小説(新)
- Re: 始発線は終点をしらない ( No.9 )
- 日時: 2022/08/29 21:29
- 名前: 琥珀*@ (ID: GDWSGe53)
第七話「聞こえないヒミツの話」
「どうしたの‥二人とも?」
「いや、何もない‥」
「…なっ、何もないです‥」
凪咲が二人に聞いても、湊と星奈はそっけない返事をするだけだ。
(昨日、湊さんを膝枕したなんて言えませんよ‥!)
(昨日、星奈に膝枕をされた何て言えない‥絶対に‥!)
2人は、昨日の「二人きり」の勉強会のことを思っているらしい。
千歳と凪咲は、気まずそうな二人に構っている暇のないので、さきに学校に行ってしまった。
「全く…あの二人、何なんだろうね。ねぇ千歳君」
「ああ。あの元気な湊が静かなのは珍しいな」
「ま、ほっといて先に行っておこーか!」
そして、私たちは学校に着いた。
一時間目が終わり、休み時間になる。
「あの…千歳君。聞きたいことあるんだけど、正直に答えてね?」
凪咲は、思い切って千歳に聞いてみた。
「?ああ、なんだ?」
「千歳君って、好きなコ、いるの?」
「‥ああ。いる‥」
凪咲はこの時、凄く嬉しいような、怖い思いをした。
(もし私だったらうれしい‥だけど違う人だったら?誰か聞くの、怖いよぉ‥)
「で、誰?」
「…………それは………だ」
物音がして、人の部分はよく聞こえなかった。
「えっ‥なんて?」
「‥それは、今度のお楽しみ。だ」
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